教習生からの質問に真面目に答えることは、自分の知識の確認にもなりますし、指導技術の向上にもつながります。
私は、真面目な(前向きな)教習生からの質問は、大歓迎です!!
教習生からの質問によって、私も改めて教習生の疑問点を理解できるし、新しい指導方法が見つかるからです。
今日も、教習中に質問を受けました。
「あれ?この話、以前にも教習生から質問受けたよな?」と気づいて、早速メモしました。
今まで2回ほど担当した事のある教習生だったので、「もっと質問して!」と頼んだ位です。
今まで、よく聞かれた質問に答えるという形で、今回Q&Aに挑戦してみます。
あくまでも、私の経験と知識の範囲でのお答えになりますが、ご了承下さいね。
- 教習中の質問にQ&Aで全力でお答え!
- このQ&Aの投稿者って何者?
- 技能教習全般(技能教習中)に関わる質問!Q&A
- 技能教習2段階!(仮免後)のQ&A
- 技能教習での【予習】って何?【教習項目】って何?
- 乗車の手順!が覚えられない!覚えるコツは?
- 運転準備の手順!(乗車からエンジン始動まで)覚えられない?
- サイドミラーの調整は路面1/2?路面2/3?
- サイドミラーを見るの?サイドミラーで観るの?
- ハンドルの保持の位置は9:15?10:10?
- ハンドルを回すのは?押すように?引くように?
- ハンドルの回し方!送りハンドル?クロスハンドル?
- 速度超過は減点?速度不足も減点?最高速度で減点されない為には?
- 予備制動って何?予備制動はいつかけるの?
- 本制動のかけ方がわからない?優しく?強く?
- 徐行って何km?徐行する[場所]と[場合]の違いは?
- 一時停止場所で止まらない!何点減点?
- [左寄りを走行して]と[車線の真ん中を走行して]どちらが正しいの?
- 車線の両側の実線と破線?どういう意味の違いがあるの?
- 「車線の真ん中を走れ」と言われるのですが?難しいです!
- 「遠くを見なさい」と言われます。どこを見るのですか?
- 運転中横断歩道に近づいた時、止まる?止まらない?
- 黄色信号で止まれる距離は?
- 教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
- 技能教習(普通車)の教習項目ごとにリンクした投稿記事一覧です!
- 「自動車学校」でお悩みの方、次の投稿記事一覧をご覧ください!。
教習中の質問にQ&Aで全力でお答え!
教習と言うものは複雑です。一つの質問に答えるにも、他車との関り、交通状況、教習生の技能習熟状況、教習生の性格、等によって、答え方は変わってきます。特に、路上教習中は、長くて10秒以内に答えないと(結論を出さないと)、次の指導に影響を与えることもしばしばです。
ましてや、面識のないSNS等では、説明がくどく長くなります。(笑)
そのため、この記事の、Q&Aでは、長い説明を充分にお伝えできるように、各記事に、プレーンテキストでリンクに誘導している場合もありますが、ご了承ください。
例えば、「S字コースの走行」については、運転姿勢・ミラー調整・ハンドルの回し方、ブレーキの使い方、発着点の止め方・死角の特性、等々、様々な事の説明が必要です。
一対一で教習していると、各教習生の方の動きは把握できますので、「運転姿勢・ミラー調整・ハンドルの回し方」については説明しなくても大丈夫かなと思えます。
しかし、特に、ブログで指導しようとすると、全てについて伝えなければならないのです。
このQ&Aの投稿者って何者?
私は、教官(教習指導員)歴、約25年。教官としてはまだまだ歴史が浅いですが、教官になったころから、【感覚】に頼るのではなく、【間隔】を指導することに重点を置いてきました。
以前には、公立学校の教諭を約20年間経験しており、教える事に携わってきました。
自動車学校の教官になってからは、教諭時代の経験を生かして、教習の振り返りを、WordやExcelに日々記録してきました。「上手く指導できた時」「上手く指導できなかった時」「教習生の質問に対する答え」等々。
それを、【珍教官シリーズ】として、ブログ投稿を始めました。
有難い事に、ブログには、日々、コメントが寄せられます。その中には、教官と思われる方からの、指導方法のコメントもあります。その方には、記事を書いて頂き、私の意図「一つの方法に固執しない」「他者を非難しない」「道路交通法に抵触しない」等の私のスタンスに合致している投稿記事を、私の責任において取捨選択してこのブログに公開してきました。
更に、コメントには、たくさんの教習生と思われる方からの質問も寄せられます。その質問に答える代わりに、記事として公開もしてきました。
勿論、SNSでも質問という課題についてコメントし、需要が多いと思われる内容や、SNSではお伝え出来ない内容については、記事を公開してきました。
技能教習全般(技能教習中)に関わる質問!Q&A
この時間の【教習項目】と言うのではないけれど、教官の態度とかでの質問での「あるある」です。
前時の教官と言う事が違うのはなぜ?どちらを信じたら良い?
過去の教官の指導と言う事が違う特はどちらを信じればいいの?
簡単に言えば、あなたが納得できる指導を信じる方が良いです。もし、又、別のことを言われても、理由が言えるからです。
教官に、否定された時 も同じです。理由があり、納得した方を信じましょう。
又、検定等で「ダメ出し」されても、自分で選んだ方法なら、自分の責任だと納得できるからです。
詳しくはコチラ↓↓
目印教習だからダメと言われた。どうすれば良いの?
「あなたのしている事は、目印教習だからダメだ」と言われることがあると思います。
【目印教習】は、明確な定義がありません。私が思う目印教習と、違う教官が思う目印教習は、違うようです。
「目印教習だからダメ」と言われたら、「ネットで予習したのです」と言っておきましょう。(笑)。違う教官だと、認めてくれる可能性があります。詳しくはコチラ↓↓
技能教習2段階!(仮免後)のQ&A
主に、場内コースの練習です。仮免許を取得したら路上教習がメインになります。仮免許取得後は、主に2段階になりますので、2段階の所をお読みくださいね。
技能教習での【予習】って何?【教習項目】って何?
技能教習での予習って?何を勉強するの?
教官からすれば、技能教習の流れが分かっているのですが、教習生だとチンプンカンプンですよね。自動車学校により、順番や技能教習の内容が違いますが、法律で決められている項目を以下から確認できます。
この教習項目が一段階では22項目又は23項目あります。確認できるまでは、1時限(50分教習)で4項目位を行う場合も有ります。分からなければ4項目分を予習しておく事がお勧めです。
目次を見るだけでなく、各ページに目を通しておきましょう。イラストや大きな文字、太字、色を変えた文字、等で目に付きやすくしています。↓↓
乗車の手順!が覚えられない!覚えるコツは?
何故?乗車の手順を覚えなければならないのか? と、良く聞かれます。
間違えなければ良いとお思いの皆さん、手順と言えば、なんか古臭い言い方かもしれませんが、ルーティーンと言えば少しは理解できるかも知れませんね。
ルーティーン通りにすれば、手順の漏れも少ないのです。何か一つの手順を飛ばすと、
「違和感がある」と思えたら、手順が身についているのです。
又、手順がバラバラだと、指導員(教官)や検定員に、
「この教習生…、ちゃんと運転できるの?」と思われても仕方ありません。
2段階ともなれば、最低11回以上は、この手順を繰り返してきているはずです。
教官たちは、覚えてない事にも不安を感じますが、指摘されているはずの事が出来ていない事で、
「この教習生は、他の教官に『指摘されていない』のだな。何故か?きっと、注意されたらキレる性格なのかもしれない?」と思われるのです。
教官に適切な教習指導をしてもらうためにも、是非、覚えておいてくださいね。実際に身体を動かすことで覚えられると思います。↓↓
運転準備の手順!(乗車からエンジン始動まで)覚えられない?
結構、手順がバラバラな人が多いです。この手順がバラバラですと、検定員の印象が悪くなります。実際、教官(指導員)の立場からしても、「まだ、きちんと覚えられないの?」と言う疑問符が付きます。何しろ、技能教習においては、毎回の事ですから。
私が見た、一番ひどい教習生は、いきなりAT車の運転席のドアを開けた状態で、左足でフットブレーキを踏み、エンジンをかけたのです。
一応、修了検定を受かって仮免許を取得しているので、検定の時はできていたはずです。
これはもう、私が舐められている? 試されている? と不安になり、怒りを覚えたことがあります。はっきり言って、そんな教習生に、真面目に指導する気なんておきませんでした。(笑)。
詳しくはコチラ↓↓
サイドミラーの調整は路面1/2?路面2/3?
私は、路面2/3 をお勧めしています。トラックの運転者の表情までは見えませんが、必要なら、首を縮めたら良いのです。路面2/3にしておくと、背伸びした時にミラーの下端に映る所が、後輪が路面に接地する場所とほぼ一致するのです。左折時の脱輪・縦列駐車・方向変換の時の脱輪に気づきやすいのです。サイドミラーの調整方法についての詳しくはコチラ↓↓
左折時について、詳しくはコチラ↓↓
方向変換時のサイドミラー活用について、詳しくはコチラ↓↓
サイドミラーを見るの?サイドミラーで観るの?
ほとんどの教官が、「ミラー見て!」と言います。私は「ミラーで観て」と言って指導していました。それには、驚きの過去がありました。(笑) 詳しくはコチラ↓↓
ハンドルの保持の位置は9:15?10:10?
ハンドルを持つ位置は、9時15分から10時10分の間で、持ちやすい所を持つようになっています。
私は、9時15分の位置を持つように、お勧めしていました。強制はできませんが、理由をいくつか挙げて説得していました。「教習生が『持ちやすい位置』と思ってくれるように。(笑)。
特に、10時10分の位置を持つ人は、ふらつきが多いという印象です。
さて、9時15分を持つメリットとお勧めのその理由とは?詳しくはコチラ↓↓
ふらつきを防止するために、9時15分を持つことで、自分で修正する方法の体験例です。詳しくはコチラ↓↓
ハンドルを回すのは?押すように?引くように?
ハンドルを押すように回すのか?引くように回すのか?運転教本にははっきりと書いてありません。しかし、「トヨタ名古屋教育センター」の運転教本では、ハンドルを持つときに、「軽く押すように持つ」と書いてあります。
そこで、私は、回す時も「押すように回す」と指導していました。
詳しくは、コチラ↓↓
ハンドルの回し方!送りハンドル?クロスハンドル?
教習原簿に、「送りハンドルはダメ」のようなことを書かれている人が多いですが、送りハンドルの修正方法を適切に指導できる教官は少ないと感じます。
2段階の後半になっても、出来ない人が多くいます。悩んでいる方は、こちらで試してみてください。
ここでは、多くの送りハンドルの教習生を教習した私の実例をご紹介します。詳しくは、コチラ↓↓
速度超過は減点?速度不足も減点?最高速度で減点されない為には?
「最高速度まで速度が出たらアクセルを緩める」ではない。最高速度から2~3㎞手前でアクセルを踏むのをやめるのが良い。
速度超過はわずかでも20点減点です。
一方、速度不足は、5km以上遅い速度で、特別減点の⑩点です。
詳しくはコチラ↓↓
予備制動って何?予備制動はいつかけるの?
ブレーキの踏み方は、最初は「予備制動」「断続ブレーキ」。その次に、軽く「断続ブレーキ」。次に、本格的に「断続ブレーキ」。最後に、停止直前で力を抜いて(ブレーキペダルから離して)最後に、フワッとブレーキ。と言われています。
特に路上では、【停止・減速】の必要が予測されたら、すぐに、予備制動をかけるように指導してきました。
予備制動は、基本的に【予告】です。早めにかけておいて、後続車等に注意喚起すればよいのです。
予備制動について! 書いてある項はコチラ↓↓
AT車の予備制動のかけかた
MT車の予備制動のかけかた
本制動のかけ方がわからない?優しく?強く?
基本的には、最初は優しく(制動してるかどうかわからないくらい)、ブレーキを操作します。
次に、ブレーキを操作していることが確かめられたら、本格的に断続ブレーキをかけます。
最後に、時速3㎞未満まで減速できたら、一度ブレーキペダルから足を離して、その後優しくかけます。
AT車のブレーキのかけかた
AT車のブレーキのかけかた、詳しくはコチラ↓↓
MT車のブレーキのかけかた
MT車のブレーキのかけかた、詳しくはコチラ↓↓
徐行って何km?徐行する[場所]と[場合]の違いは?
「徐行って何km?10㎞以下と言う教官と20㎞以下と言う人が居ますが?」
情けない事に、「徐行は20㎞以下だ」と思っている教官が居ます。
実は、20㎞以下で徐行違反を適用しない場合があるのです。
その【特例?】を拡大解釈して、「徐行は20㎞以下」と言っている教官も居ます。
詳しくはコチラ↓↓
一時停止場所で止まらない!何点減点?
一時停止場所は【止まれ】と書いてありますね。命令形ですよね。(笑)
「一時停止で止まらない」には、二種類あると言われています。
どちらも、【検定中止】事項です。
停止線直前で一時停止しない!
停止線の前側(停止線に幅がありますので…)から、自動車の先端が、例え1cmでも超えたら、一時不停止です。
あまりにきわどい時は、検定員と教習生で確認していますよ。検定員が持っているバインダーを教習車のバンパーの前端に立てて、前にバインダーが倒れたら、「一時不停止」と。
これは、教習生が「停止線手前だった」と後でクレームを入れない為だそうです。
完全に一時停止しない!
よく、超低速で進行して、「一時停止した」と突っぱねる教習生が居ます。その時は、停止線を超えたところで補助ブレーキをかけます。そこでショックが有れば、完全に一時停止していないことになりますよね。
「3秒静止しろ」という事が良く言われていますが、その決まりは、私の知る限りありません。
一時停止のポイント
私は、「一時停止を確実にしてから、確認をする」という事を口を酸っぱくして言っています。
停止を確実にしてから、確認すればよいのです。
停止前に確認をすると、(今なら行ける)と思って、一時停止を忘れるのです。
[左寄りを走行して]と[車線の真ん中を走行して]どちらが正しいの?
私は、中央線が無い道路では、「左に寄って通行して下さい」と言っています。
車線がある場合は、「車線の真ん中を通行して下さい。」と言っています。
でも、教官により、そこを明確にしていない人も居ますので、逆らわずに従った方が良いと思います。
車線(白線)については、詳しくはコチラ↓↓
道路の真ん中については、詳しくはコチラ↓↓
車線の両側の実線と破線?どういう意味の違いがあるの?
私は、
「実線は、原則踏まない!」
「破線は必要に応じて踏んでも良い!」
と指導しています。細かく言うと、例外もあるのですが、路上走行をしながら、詳しくは指導できません。教習生も聞く余裕なんてないと思うので…(笑)。
実線と破線の違いについて、詳しくはコチラ↓↓
「車線の真ん中を走れ」と言われるのですが?難しいです!
「『車線の真ん中を走れ』と言われるのですが?わかりません」と言う声をよく聞きます。
「遠くを見て」とか「車体感覚だよ」とか言われますが…。
「ミラー見て」と言う教官も居ますね。
場内教習(仮免前)ですと、運転席が車線の真ん中を通ることで、ほぼ上手くできますが、路上になると、それでは上手くできません。詳しくはコチラ↓↓
「遠くを見なさい」と言われます。どこを見るのですか?
「『遠くを見なさい』と言われます。どこを見るのか分かりません!」と言う声をよく聞きます。
「遠く」だけではわかりません。
私は、一段階では、それほどスピードを出さないので、「3秒後、5秒後に、あなたが進むべきところの真ん中に目線を向けるように言っています」
一段階の場内教習では、「30m先を見るつもり」で問題ないと思います。そもそも速度を出せないので。
路上教習の場合は、「50m以上先を見るつもり」で指導していました。
運転中横断歩道に近づいた時、止まる?止まらない?
横断歩道等に近づいた時、横断歩行者等が居たら、止まることになっています。
これが、なかなか守られないんですよね。卒業検定で「歩行者保護不停止等」で不合格になるのは多いのです。
これは、一般車が守らないので、教習生が守ろうとしないという理由もあります。
しかし、私は、横断歩道で停止しないことに対する罪悪感が乏しい事も原因だと思います。
私が家族と横断歩道付近に差し掛かかり、横断歩道を渡ろうとすると、妻が「危ないからやめて!」と言うんです。譲らない車に轢かれでもしたら、割に合いませんものね。
しかし、きちんとルールを教え、守らせるのが教官の仕事です。
詳しくはコチラ↓↓
黄色信号で止まれる距離は?
黄色信号で止まれる距離の測り方は?詳しくはコチラ↓↓
教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
自動車学校の教習は、ほとんどが、一対一 です。教習生から、率直な質問が寄せられます。
私は、過去に傾聴を大切にする「カウンセラー」だったこともあり、聞き出すのは得意です。
又、実際の教習経験だけでなく、SNS等で、面識のない方の質問にも対応してきました。
そこで、教習生やSNSで受けた質問に答える形で、書き続けた記事を、Q&Aと言う形でまとめました。お役に立てれば嬉しく思います。
教習のQ&A!(教習プラン・入所・準備・学科 等)教習生の質問に全力でお答え!
教習のQ&A!(技能教習全般・一段階)教習生の質問に全力でお答え!
教習のQ&A!(技能教習全般&二段階)の教習生の質問に全力でお答え!
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