技能教習が始まったばかりの頃は、「左カーブが怖い」と言う話をによく聞きます。
教官も、「もっと回せ」とか「回しすぎ」とかと慌てて言うだけで、焦りますよね。
そんなお悩みに、少しでもお助けになれたらと思います。
珍教官の珍教習!運転教本参考書
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい」「裏技的な事を知りたい」という方向けに、私の経験から作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
運転教本の参考書!教官経験者達の指導方法(例)!珍教官の珍教習記録!
自働車の運転の教習(勉強)には、運転教本というものがあります。これは、学校の教科書のようなものです。巷では、参考書(これを読めば一発合格!等)もたくさん販売されています。
参考書には、教科書にない情報がたくさんありますね。売るために、...
左カーブの曲がり方の前に、これを習得してくださいね。
ハンドルを保持する位置
ハンドルを保持する位置の重要性
ハンドルは基本的に9時15分に基本的に9時15分に(真横の位置)を保持します。
これはハンドルの持つ位置が変わると今 ハンドルがどのくらい回ったのかということを理解できなくなる人が多いからです。
幸いにハンドルは9時15分の位置を持てば、親指が指紋のあたりが直角に曲がった内径のところにすっぽり収まるようになります。
この位置以外を持つと、手が不自然に移動してしまう(手を滑らしてしまう)事が多いのです。
ハンドルの回し方のコツと方法!ハンドル量は?珍教官の珍教習日記!ハンドル保持の位置は?両手で保持?押す?引く?
今回は、「 ハンドルの回し方」について、私が実際に指導してきて効率よく理解してもらえた指導方法の一つをご紹介いたします。
運転教本には図で書いてありますが、具体的に言葉では書いていないことも多いですよね。
因みに、前任校でも、転職先...
視線を向ける方向
進行する方向の路面を観る
次に視線を向ける向きです。
よく「よく遠くを見ましょう」ということを言われますが、曖昧な表現なので、私はあまり使いません
「自分の車をどちらに向かせたいのかを考え、自分が進む方向だと思うところ」に目を向けましょう と言います。
できれば3秒後 5秒後に自分の車が進む方向の路面です。距離で言えば 30m 50m先の自分が見通せるギリギリのところ(路面)です。見通しが悪ければ、見える範囲で最も遠い所です。
ハンドルは決して見ない!
ハンドルは、見ないでください。ハンドルを保持する位置が決まっていれば、ハンドルは見る必要なありません。
むしろ、ハンドルを観ていると、前方不注意になり危険です。
「ハンドルがどっちを向いているかな?」と、ちょっとした確認でも、自動車は数mは進んでしまうのです。
ハンドルの回し方
運転教本の19ページをご覧ください。
今回は 左カーブの曲がり方ということなので、教本 19ページに ある 4段のイラストの中で、下の段 3段目と4段目を見てください。
お盆でもお皿でも良いので、このイラストを観ながら、何度も練習してください。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ の位置で、右手・左手がどこにあるのか覚えてください。
ハンドルを回す量が分からない?(運転教本を元に)角度と番号で指導!カーブ・右折・左折・で違う!角度で指導!~珍教官の珍教習記録!
ハンドルの回し方については、「もっと回せ!」「回しすぎ!」「戻せ戻せ!」と言われた経験をお持ちではないでしょうか?
実は、私も、40年くらい前、教習を受けている時にそのように言われました。(笑)
でも、教官の「もっと」は、教習生...
これが、理解できている前提で次に進めます。
左カーブの曲がり方~珍教官の珍教習~
このイラストの通りに
□ 左に回す時
とありますね。
また、ハンドルを回す量は?(角度で指導)のページをご覧ください。
※
このページでは ハンドルの回し方とハンドル 量について書いてあります。
では実際 左カーブのコースの時に、「珍教官はどのような指導しているのか」をご紹介します。
自動車学校のコース内
自動車学校のコース内では 左カーブ となると、外周内回りが多いですね。
外周内回りは一般的に 外周外回り よりも 半径が小さく、ハンドル 量も多いので難しいと言われています。
左カーブの曲がり方で、これから ハンドル 量(ハンドルをどのくらい回すか?)についてお伝えします。
各自動車学校によってカーブの半径が違ったり、あるいはカーブの途中で半径が変わる「複合カーブ」があったりしますね。
画一的なハンドル量で指導する教官
巷のブログでは、自動車学校の外周のカーブ なんて 「1/4 回転回したらいい」だとか、「半回転回したらいい」だとか、いささか 無責任な?記述が見られます。
とはいえ、私だって 教習所の教官です。
自動車学校の中でできる指導は画一的な指導になりがちです。
かくいう私も苦い経験があります。
「カーブは1/4回転くらい回して、車の動きを見て、切り足しましょうね」といつも指導していた時期がありますが、「1/4」だけが教習生の心に残り、「前回の先生に、『1/4 だけ回せば曲がれる』と 習った。」と言う教習生が続発したのです。教習課の上司にメッチャ怒られました。
そこで、教本を使って、教本通りに指導することにしたのです。
これならば、文句を言われません。
路上でも応用が利く左カーブの曲がり方の珍教官の珍教習例!
自動車学校内でのカーブ走行が路上で生かされるという事を思うと大きな責任を感じます。
画一的な指導にならずに路上でも応用が効くような指導方法を、私なりに考えてみました。
さらに、「自宅のリビングでもイメージトレーニングができるように」と考えて、運転教本の19ページのイラストを基本に教習を行っています。
教習生に伝えるように話し言葉で書きますので、読みにくいところもあるかと思いますが ご了承ください。
まず私は自分が運転席に座り 説明をしながら見本を見せるという形を取ります。
ある自動車学校でのコースでの教習風景を再現していましょう。
自動車学校 教官の見本と説明走行
それではこれから 外周 左カーブの走行を行います。
まず 運転教本 19ページの下半分の段、3段目~段目、①から⑥の イラストを見てください。
□ 左に回す時
のところです。
まず、①のイラスト。 説明がありますね。 軽く押すように持つ。 と書いてあります。
①だけ軽く押すように持つ
と書いてありますが、全て 「軽く押すように回す」と私はいつも言っています。
ハンドルは保持しやすいように上半分の方が前方に出ている感じです。
ハンドルを押すように回すということはハンドルの上半分の部分を保持している 手がハンドルを押しながら回すということになります。
はっきり言って 上半分を保持している 手が 押すので、下半分に動いている手はほとんど 力が入っていないと思ってください。
イラストを見ていただいても分かりますが基本的に上半分にある手はしっかりハンドルを握って保持していますね。
④は右手が8時ぐらいの位置で半分よりやや下まで来ていますが、これは右手がメインで回しているので 半回転回した勢いのままに8時の位置まで移動したと考えてください。
それ以外の下の手は親指以外の指が伸びていたりしてほとんど ハンドルを積み込んで保持しているとは言えません。
② 運転教本の説明では、「両手で回す」と書いてありますが、イラストを見ると左手は指が伸びてほとんど 保持しているとは言えません。 したがって 右手がメインで押すので、ここは生きて 1本で回すつもりでいてください。
③ 3番のイラストは右手だけで回しているのがよく分かりますね。左手は足の辺りに来たら話しています。
④ 4番のイラストでは右手で左足の近く(8時の位置)まで来ています。その時左手は正反対の2時の位置にお迎えに行く 形で添えられています。
⑤ 5番のイラストでは左手が2時の位置 あたりでしっかり 保持してあります。
⑥ ⑥の位置では左手が12時の位置まで来ています。
右手は さりげなく 持ち帰る準備に行っていますね。
① ここで①番のイラストに戻ります。
ここで ハンドルが1回転 回ったことになります。
この動きをお盆でも大きなお皿でもよろしいですので しっかり練習してイメージをしておいてください。
(教習の時には 教習生の手の動きを見て判断できますが、ブログでは見ることができないので反復練習をして自然な形でハンドルの持ち替えができるようにしておいてください。)
左カーブのハンドル切り足し量の教習の実際
まず最初に見える 左カーブ です。右側に 中央線。左側に道路の左端を示す 白い線が見えますね。
この中央線と左側の白線との間(ちょうどあなたが走行している車線の真ん中)を運転席が通るようなイメージで走行していただきます。
AKB48がセンターを狙って努力していますね。あなたは AKB ならぬ BKB で センターを狙ってください。(BKB に 深い意味はありません。)。
一度 センターを外すとなかなかセンターに復帰するのは難しいと言われています。
センターから大きく外れないように走行しましょう。
しかし 予測は難しいので、左カーブの場合 センター ライン 寄りに運転席が近づき始めた時に少しずつ 修正しましょう。
右手で60度程度回して様子を見る!
運転席が車線の真ん中よりも 中央線の方に膨らみかけたら②の位置くらいまで ハンドルを右手で押しながら 徐々に回します。
それでも、運転席が車線の真ん中よりも 中央線の方に膨らみかけるようでしたら、さらに③の位置くらいまでさらにハンドルを右手で押しながら回していきましょう。
それでも、運転席が車線の真ん中より 中央線に近づくようなら、さらに④の位置まで ハンドルを右手で押しながら切り出していくという感じで回していきましょう。
これで左カーブのほとんどが 回れるはずです。
実際には、車線の中央付近を走行中から中央線に近づきそうな感じがした時にとりあえず②まで 右手だけでゆっくり 穏やかに回してみましょう。 どうですか ほぼ 車線の真ん中を走行できているでしょうか?
右手で120度程度回して様子を見る!
それでもまだ 中央線に近づいていると思ったら、③まで ハンドルをゆっくり回してみましょう。
今度こそ 車線のセンターを確保できました か?
とにかく「ハンドル は足し算」または「ハンドル操作は料理の味付けと一緒」という感覚で少しずつ足してしていくことが大事です。
ハンドルを戻す時も同じです。
一気に①のところまで戻す人が多くいますが、戻す時も、段階に分けて戻していくことが重要です。
例えば、④のイラストの位置まで右手で回していたら、右手で押しながら③の位置まで戻しながら自分の運転席が車線の真ん中をキープしているかどうかを確かめます。 戻すというのは引き算ではなく戻す方向に足していくというイメージです。
③の場所にハンドルが戻ってきたらさらに運転席が車線の中央を通るように 徐々に ②の位置まで ハンドルを押し気味に戻していく感じです。
②の位置から①の位置に戻す時にはほぼ教習車がまっすぐ 状態(直線と平行)になってから戻しても間に合う ぐらいだと思ってください。
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