ハンドルの回し方については、「もっと回せ!」「回しすぎ!」「戻せ戻せ!」と言われた経験をお持ちではないでしょうか?
実は、私も、40年くらい前、教習を受けている時にそのように言われました。(笑)
でも、教官の「もっと」は、教習生には伝わらないのですよね…。
その後、教官として働くようになり、教習生に伝えると、伝わらないのです。
焦って、怒れば怒るほど、教習生も焦ります。
しかも、ブログを見ていると、「左折は目一杯回す!」とか「右折は一回転回す!」とかと言う投稿も多く見かけます。
そこで、約20年間にわたる教官経験を元に、今回はハンドル量(ハンドルをどれくらい回すか)について述べたいと思います。
- 教習所教官による運転教本参考書
- ハンドルを回す量が分からない?どれだけ回すという規則はない!
- ハンドルの回し方の基本!
- ハンドル量は、どのくらい 回すのか?
- ハンドルを回す量 解説!~運転教本~珍教官の珍教習
- ハンドルの回し方のコツと方法! 直進! ~教習生と学んだ指導方法!
- ハンドルの回し方のコツと方法! 右折! ~教習生と学んだ指導方法!
- ハンドルの回し方のコツと方法! カーブ! ~「辞めます」と訴えた教習生
- ハンドルの回し方!右折!
- 教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
- 技能教習(普通車)の教習項目ごとにみられる投稿記事一覧です!
- 「自動車学校」でお悩みの方は、次の記事一覧をご覧ください。あなたのお悩みを解決できるかもしれませんよ。
教習所教官による運転教本参考書
このブログの趣旨!
まずは、こちらをご覧くださいね。「コツと方法」シリーズでの、基本的な私の意図と参考文献を示しています。
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい。」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい。」「裏技的な事を知りたい。」という要望を受けて、私の経験から作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
このブログの個人情報対策!
このブログには、コメントができるようになっていますので、ご意見・ご質問等を受けることができます。
ただ、コメントに返信する必要がありますので、貴方のメールアドレスは、管理人及び数人の厳選された投稿者に知られることになります。
特に、現役指導員の方に質問すると、「教習生の連絡先を知ろうとした」と問題になってはいけないと思い、Lineの【Open Chat】 を開設しました。
これですと、貴方からのLineのIDも知ることはできませんし、ハンドルネームで参加できますので身バレもしないので私的には、良い方法だと思います。
教習生の方で、教官から知らされてこのブログを見た方は、このOpenChat で質問してくださると個人情報も漏れずに、気軽に質問できると思います。
但し、現役教官のライターさんが居ますので、差し支えなければ、ハンドルネームの中に教習生番号を入れて頂けたら、より適切なお答えができると思います。
例えば、教習生番号が「8765」であれば、「8765hiukonyan」とか「87kuma65mon」とかとして頂けると、ライターもお答えしやすいと思います。
OpenChat 名:【自動車学校お悩み相談室】
管理者名:【きょめん76】
ハンドルを回す量が分からない?どれだけ回すという規則はない!
皆さん、よく考えてください。道路の曲がり具合など一定ではないですよね。
道路のカーブ や 曲がり角、右折 ・左折…。
どれをとっても 規則性などありませんね。
ハンドルの回し方を、決めつけたブログの存在!に気を付けて!
「カーブは、1/4回したら回れる」の落とし穴
「交差点の中心に近づいたら全部回して左折」の落とし穴!
カーブと同様に、
検定報告から?
検定の報告というのが どこの教習所でも行われていると思います。
「交差点の中心に近づいたら一回 回して右折」の落とし穴!
「交差点の中心に近づいたら一回 回して右折」する、と言う記述も良く見かけます。
これもよく見かけるのですが「自社が交差点の中心に近づいたら ハンドルを1回回せば 右折はできる!」と言っている 教官が大勢います。 紹介されているブログを見てもそのような内容を書いている 教官がおられるようです。
ハンドルの回し方の基本!
ハンドルの回し方の基本で、私がしつこく言っていることがあります。
ハンドルは押し気味に回す!
運転教本9ページには、① の所に、「ハンドルを押すように持つ」と書いてありますね。
実は、ハンドルを【押すように持つ】だけでなく、【ハンドルを押すように回す!】と私は先輩から学びました。
同時に、「ハンドルを押す」という事は、ハンドルの上半分を基本的に持って回すことになるのです。ハンドルは前傾になっており、押すには、上半分を基本持つことになり、回すことになりますよね。
そのように指導すると、随分楽になります。「ハンドルを押すように回す」ためには、正しい運転姿勢をすることが求められます。
運転姿勢のページの中で、【座席の調節】、【背もたれの調節】の項目を観てくださいね。そこを理解している前提で、書き進めていきます。
ハンドル操作は足し算だ!
ハンドル操作は料理の味付けと一緒!
ハンドル量は、どのくらい 回すのか?
ハンドルの回し方の基本的な注意点については下記の記事をお読みくださいね。この記事の内容を理解している前提で話が進むことがありますのでよろしくお願いします。
というか、下記の記事を読んで頂いていると思って、今の記事を書いています。
私は、「1/8、1/4、1/2、3/8、1 回転」回すという言葉をよく使うようにしていました。
最近は、角度で言う事も多くなり。30度、60度、90度・・・と言うように。これだとアナログ時計の数字が表記されているところと同じなので合わせやすいのです。30度は、短針で1時間分ですからね。(笑)
この角度でのハンドル量についての記事を執筆中です。これだと、教本のイラストとも一致しやすいので、説明がしやすいのです。ただ、外国籍の方には説明しずらいので、その時は、運転許本の9ページを見て頂きます。
運転教本9ページ!を観て下さい!
これを観ながら、教習をすると言葉の説明が少なくて済みます。
更に、視覚的に捉えられるので、理解が深まります。
更に、家に帰ってからも、「ふりかえり」がしやすいので、イメージトレーニングもしやすいです。
□ 右に回す時
□ 右に回す時 は、
最上段に、 ① ② ③
二段目に、 ④ ⑤ ⑥
とイラストが並んでいますね。
□ 左に回す時
□ 左に回す時 は、
三段目に、 ① ② ③
四段目に、 ④ ⑤ ⑥
とイラストが並んでいますね。
ハンドルを回す量 解説!~運転教本~珍教官の珍教習
□ 右に回す時
① 軽く押すように持つ
② 両手で回す
③ 右手が 右脚のあたりきたら離し、左手だけで回す
④ 左手で右脚の近くまで回す
⑤ 右手で左手の反対側を持つ
⑥ 左手を持ちかえる
□ 左に回す時
① 軽く押すように持つ
② 両手で回す
③ 左手が左脚の辺りに来たら話、右手だけで回す
④ 右手で左足の近くまで回す
⑤ 左手で右手の反対側を持つ
ハンドルの回し方のコツと方法! 直進! ~教習生と学んだ指導方法!
直進が苦手?
直進のポイント
ハンドルの回し方のコツと方法! 右折! ~教習生と学んだ指導方法!
右折の際のハンドルの回し方のコツと方法です。
・徐行する事!
・大回りする事!
・脱輪しない事!
ですね。
この3つの条件を満たすように車を誘導することが大切になりますね。
ここからは、文章が長くなりますので、以下のリンクからご覧くださいね。
右折時の車の誘導方法!
ハンドルの回し方のコツと方法! カーブ! ~「辞めます」と訴えた教習生
当時、私は、教官になって間もなくでした。その教習所では、ほぼ過半数の技能教習を担当の教官が担当するシステムでした。
ハンドルをどれだけ回すか具体的に教えない教官
私の担任の教習生の方の実車の初日の教習日に、急な出張を命ぜられた私は、やむなく別の教官に指導をお願いしたのです。口頭でお願いしたわけではありません。たまたま空きのある教官に振り分けたのです。ところが、私の信頼していたはずの教官から、あろうことかパワハラ気質のある教官に配車(技能担当)が変わっていたのです。
出張に向かう移動中に、スマホで配車表を確認した時は絶望しました。
不安は的中!案の定、出張から帰ってきた私に、担任教習生が話しかけてきました。
ハンドルをもっと回せ!
「先生・・私・・教習所を辞めます。最後の教習を先生から受けるために、今日は来ました。」
「えっ?実車二回目だよ。どうしたの?何があったの?」と聞く私に、彼女はこう言いました。
「初めて、運転席に座って、車を動かしたときに、教官から、『(ハンドルを)もっと回せ!!』と怒鳴られました。」慌てて操作したら、
ハンドル回しすぎ!
「『馬鹿か!回しすぎ‼!』と言われました。」彼女は続けます。
「怒鳴られたら、一生懸命回しますよね。(先生が)怖いんですから。」
「私は、ハンドル一つ回せない・・。運転のセンスがひとかけらもない事が分かったので、帰宅して母に言ったんです。『教習所辞めたい。』『センスなさすぎるから。』」と。
母は、「無理しなくてもいいよ」と、言ってくれてました。
そこで、私は、その子の『人生最後の教習』になるはずの教習をスタートしたのです。
【もっと】とか【ちょっと】とか曖昧な言葉を使えば、彼女はますます自信喪失になる。
【もっと】とか【ちょっと】という言葉を使えば、優しく丁寧に指導しても理解は得られない。
彼女はその言葉がトラウマになっているのだから。そんなことを考えながら、どう教えるか、悩んでいました。
必死でした。とりあえず、私も怒鳴りこそしませんでしたが、同じような言葉で教習していたと思うからです。この事件?までは・・・。
自分が見本運転で意識しているハンドル操作を言葉で伝えるようにしました。自分が目線をどこに向けていて、それをどのように伝えたら理解してもらえるかを考えて言葉にしました。
自分から運転したいと思わせるために!
「ハンドル操作を間違った時に慌てるから(教官も教習生も)、『こっち(右)に回したら、本当に自分の思ったところに進むかな?』と考えて、思い通りだったら、更に少しずつ足すようにハンドルを回しているんだよ。」
と、アドバイスしました。彼女の顔が次第に明るくなり、とうとう、
自ら「早く私に運転させて下さい。」と言ってもらえた。
「先生、早く私に運転させて下さい。その通りにしたらできそうな気がします。」と言ってくれました。待ってました、その言葉!
必死で、私も指導しました。例え、邪道の指導方法と言われようが、彼女がやる気を起こすことができたら今日はそれでいい。
そして、私の最低限の目標は達成されました。
その時間の終わりに、彼女は言ってくれました。
「先生、私、もう一時間頑張ってみます」
「次も、先生でお願いします」
「もしこの前みたいに急な出張が入ったら、メールですぐに知らせて下さい。キャンセル料金は払いますから、ぜひ、次も先生でお願いします」と言っていただけたのです。
この指導方法で、味をしめた私は、以降、殆どの教習生にこの方法を使っています。人にあわせて、アレンジを加えながらですが。
最後に、一つ。
コースのカーブの形状にもよりますが、私は、外周路走行の際は、
基本的に運転教本19ページの①~⑥のハンドルの動きを見てもらういイメージを持つように指導しています。
「辞めます!」教習生の後日談!
実は、教習所を辞めるほど悩んでいた教習生についての、後日談がありまして。
立ち直った彼女が、
「もう別の先生になってもできそうです」と言ってくれたので、安心して、後日出張に行きました。
「『もっと回せ!』の教官」に又担当される!
ところが、あろうことか、その「怒鳴る」教官が、又彼女を担当したのです。うまくなった彼女を見て、どのように習ったか問い詰めたのでしょう。翌日出張から帰って出勤した私に、
「あんな画一的な教え方をして、生徒が上手くなるとでも思っているんですか!!」と、年上の私に「怒鳴りながら」説教してくるのです。(笑)
上手くなる以前に、教習を諦めるくらいまでに追い込まれた彼女の気持ちも知らず・・・。
そして時が流れ・・・私は、その職場を離れました。
「『もっと回せ!』の教官」が私の指導法をパクる!
私が前職場を離れて、数か月後、元職場の同僚がラインメッセージを送ってくれました。
「先生のハンドルの回し方を皆の前で否定していたM先生が、先生の回し方をパクって教えていますよ(笑)」
更に続きます。
「その教え方が強引で、『半回転で行ける!!!』と強く言ったらしいです。修了検定で緊張して速い速度で右折進入した教習生は、言いつけ通り半回転しか回さなかったそうです。結果、脱輪で不合格になり、親が怒鳴ってきて大変なことになったんですよ。」と。
パクりたいのなら、否定せずに、認めればよかったのにね。そしたら、「半回転はあくまでも目安ですよ。車の動きをみて、修正しましょうね。」と伝えることを言ってあげたのに。(笑)
最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
又、別記事では、新たなエピソードが出てくることでしょう。よろしくお願いいたします。
ハンドルの回し方!右折!
右折の時のハンドル量や回す速さ等については、こちらに詳しく書いています。よろしければご覧くださいね。
教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
自動車学校の教習は、ほとんどが、一対一 です。教習生から、率直な質問が寄せられます。
私は、過去に傾聴を大切にする「カウンセラー」だったこともあり、聞き出すのは得意です。
又、実際の教習経験だけでなく、SNS等で、面識のない方の質問にも対応してきました。
そこで、教習生やSNSで受けた質問に答える形で、書き続けた記事を、Q&Aと言う形でまとめました。お役に立てれば嬉しく思います。
技能教習(普通車)の教習項目ごとにみられる投稿記事一覧です!
技能教習(普通車)の教習項目別/内容別投稿記事一覧です!運転教本の順番通りに教習項目が紹介されていますので、探しやすいです。詳しく知りたい教習項目にURLが貼って有れば、詳細が見られます!
「自動車学校」でお悩みの方は、次の記事一覧をご覧ください。あなたのお悩みを解決できるかもしれませんよ。
「自動車学校」関連の記事が増えてきました。
この記事を読んでくださった方は、下記の記事もご覧になっています。
自動車学校について詳しくお伝えできれば光栄です。
・自動車学校入校前(自動車学校選び、自動車学校のプラン 等)
・自動車学校入校時(教習に当たっての心構え 等)
・技能教習開始後(教官との関係 等)
・技能教習でのアドバイス。(坂道発進、ハンドルの回し方、等)
今まで私が質問された事や、悩んでいる事などについて、投稿しています。
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ご了承ください。
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