自動車学校で習う、間違い勘違いのキープレフト走行とは!2種類ある!教官も良く分かっていない?珍教官の教習記録

自動車学校で習う【キープレフト走行】を間違って覚えていませんか?

どこでも、キープレフト走行すればよいというのではありません。逆に、キープレフト走行が不要な場所でのキープレフト走行が、他車に迷惑をかけたり、不安をあおることになりかねません。

ここでは、珍教官が経験上思っている、【正しいキープレフト走行】について、考えていきたいと思います。

偉そうに「間違い」「勘違い」と言いましたが、勿論、教官自身が間違って覚えている場合もあるかもしれませんが、正しく伝えたのに間違って教習生が理解した場合もあるように思います。



キープレフト走行の指導方法に問題がある?

教習所で多々学ぶ中で、「キープレフト走行」という言葉があります。

ネットを見ると、「キープレフト走行は危険」と言うワードが出てきます。

しかし、この書き込みを見ると、キープレフト走行が正しく指導されず、正しく理解されていないからだと思えてなりません。

代表的なのが、「キープレフト走行をすると、左側に近すぎて、歩行者等に接近しすぎる」「キープレフト走行が死角の範囲を広くする」と言うものです。

しかし、道路交通法を正しく理解し、道路交通法に抵触しないように、場所場合を考えれば、より安全な【キープレフト走行】ができると思います。

因みに、【場所】と【場合】についても正しく理解して頂きたいので、詳しくはコチラを↓↓

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この内容は、何年間もかけて、教習生に折に触れて指導してきました。細かく言えば、言葉の使い方に誤りがあるかもしれませんが、「短い時間で指導する為には、やむを得ない」と思ってお読みいただけたらと思います。

最後の、【珍教官の指導例】で詳しくお話ししますね。



キープレフト走行には3種類ある?車線について知っておいて!

キープレフト走行には、一般的には、二つの種類があると言われています。

しかし、私は、キープレフト走行は、3種類あると解釈して指導しています。

一つ目は、多車線道路のキープレフト。

二つ目は、一車線道路のキープレフト。

三つ目は、無車線道路のキープレフト。

多車線道路とは?

多車線道路とは、同一進行方向に、複数の車線がある車道です。

一車線道路とは?

一車線道路とは、同一進行方向に、一つだけの車線がある車道です。

無車線道路とは?

無車線道路とは、

①中央線が無い車道(つまり対向車と道路の中央部分を共用する)。

②道路の左側に、白線等がなく車線が認識できない車道。

を言うと思っています。

教官経験者に言わせれば、「【路側帯】と【車道外側線】があるではないか?」とのご指摘を受けるかもしれません。

しかし、教習指導という限られた時間の中では、このように指導する方が理解されやすいので、ご了解いただきたいと思います。


キープレフト走行には3種類ある?

多車線道路のキープレフト。

(道路交通法第20条 車両通行帯)によるキープレフト走行の定義

片側二車線以上ある道路(車両通行帯の設けられた道路)では、左側の車両通行帯を通行しなければならない(道路交通法第20条 車両通行帯)

珍教官による多車線道路でのキープレフト走行の定義

つまり、多車線道路で言われている、「キープレフト走行」」とは、「複数ある車線の中では、基本的に左側の車線を通らなければならない」という事なのです。

「車線内でキープレフト走行しろ」とは書かれていないのです。

一車線道路のキープレフト。

(道路交通法第18条 左側寄り通行等)によるキープレフト走行の定義

 センターラインのある片側一車線の道路や、センターラインのない道路、境界線のない一方通行道路では、道路の左側端に寄って通行するというルール(道路交通法第18条 左側寄り通行等)。

珍教官による無車線道路でのキープレフト走行の定義

これを読んでいくと、

①センターラインのある片側一車線の道路。

②センターラインのない道路。

③境界線のない一方通行道路。

とあります。車線についてWikipediaで調べますと、文章では書かれていませんが、車道とされる道路の両側に、線が引かれているものばかりが車線として扱われています。

つまり、車線が無いので、無車線の車道と考えます。

この、無車線の道路のみが、「キープレフト走行」が必要だと考えます。


【無車線道路だけがキープレフトすべき】の根拠!

これは、検定員が教科書にしている「採点のマニュアル」の一部です。

キーㇷ゚レフト走行に関係すると思われるので、ご紹介します。

減点細目

安全運転意識[安全意識]

減点数

[路上] 10  [場内] -

適用事項

 他の減点 西目には該当しないが、他の交通に迷惑を与えたり、危険を及ぼしたりする次のような場合
(例示)
① 交通の流れの中で、他の車両の走行位置と比較して、必要以上に道路の左側端 もしくは中央線(車両通行帯のある場合は その左右の車両通行帯境界線によって継続して通行することにより 周囲の車両に不安感を与えるような場合

備考

 この細目の適用にあたっては、明らかに他の交通に迷惑を与えたり 危険を及ぼしたりした場合に限って適用するものとし、安全に運転しようとする意識が著しく欠けるものを対象とする。

珍教官の考え

必要以上に道路の左側端 による、と言う言葉は、車線のある道路に適用されると考えます。

車線の無い道路では、もともと、対向車とすれ違うためには、キープレフト走行しなければならず、キープレフト走行が必要以上とは言えないからです。

車線がある道路では、車線内を走行しておれば基本的に安全ですので、必要以上なキープレフト走行ななる可能性が高いと思われます。

キープレフト走行のまとめ

・同一進行方向の多車線道路では、左側の車線を通るキープレフト(多車線キープレフト)

・同一方向の一車線道路では、真ん中を走ればよいキープセンター(一車線キープセンター)

・同一方向車線無しの無車線道では、道路の左を走るキープレフト(無車線キープレフト)

と指導してきました。

覚えやすさと運転行動に移しやすさを重視しました。



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