自動車学校で良く言われる「場所」と「場合」。どう違うの?珍教官の珍教習!

 学科教習 や技能教習の時に度々出てくる、(場所)と(場合)!
 皆さんは この 使い分けが分かりますか?
 実は、自動車学校の教官も この 使い分けがあまりできていないと感じることが多いです!
 学科教本 見ても、運転教本を見ても、場所と場合は頻繁に出てきます!
 実は 場所と場合と書かれていなくても、場所と場合を想定した言葉遣いがされているのです。
 場所と場合の違いを明確にし、学科教本の文章に理解を深め、技能教習の教官の言葉にも理解を深めましょう。

 




場所と場合の違いを理解すべき理由は?

実は、私も、教官歴10年くらい迄は「場所」と「場合」を曖昧に使い分けていました。

教習生から聞かれても、曖昧な答えしかしていませんでした。そこで、この記事では、場所と場合の違いを、はっきりしたいと思いました。

あるとき、対面学科の時に、教習生から「先生、場所と場合ってどう違うんですか?」と聞かれました。

初めて質問されたので戸惑っていたのですが、前職の時の経験が生きて、答えることができました。(実は、約20年弱、私は小学校の教員をしていました。)

場所と場合は頻繁に使われます!

自動車学校で、学科教習を受けると「追い越し禁止の場所」「追い越しが禁止される場合」等、場所と場合と言う言葉がよく出てきますね。学科教本を見て、場所と場合が何回出てくるか調べてみると意外に多い事に気づくでしょう。

又、技能教習の時も、教官から「この場所ではねぇ…」とか「この場合はねぇ…」とかと言う指導を受ける事も多いと思います。

場所と場合を意味する言葉も頻繁に使われます!

辞典によると、場所と場合の事は、このように説明されています。

辞典による「場所」とは?

 国語辞典によると、場所は、
 「ところ。場。」
というように書かれています。

珍教官による「場所」とは?

 しかし教習所で使われる(場所)に当たる言葉は、(地点)(所)として使われています。
 さらに、いわゆる 道路上の施設や標示も含んで使われることが多いです。
 つまり 地殻変動でもない限り 動かないものです。(地球が自転しているので動いてますよ ということはちょっと 除外してくださいね。(笑))
 
 教本では、(地点)(場所)という言葉がよく使われています。
 教習所の教官の指示や指導では、「ここでは」「この場所では」という言葉がよく使われます。
 
場所は、客観的に、イラストや 写真で説明できる「場所」だと 一時期指導していました。

辞典による「場合」とは?

 国語辞典によると、場合とは、
 「物事の、その時に応じて 分けられる状態・事情。とき。おり。」
と書かれています。
 
教本では、(場合は)(ときは)という言葉が使われています。

珍教官による「場合」とは?

 教習所教官の指示や指導では、「こんな時は」「こんな場合では」という言葉がよく使われます。
 教官 自体も、場所と場合の認識ができていないことが多いので、「だから〜、ここでは〜」と言われる場合があります。動いているものを指している時は、「場合」と思った方が良いと思います。
  場合は、イラストや 写真では 示せない、場所を特定できない状況を場合と言うんだと説明していました。
 別の言い方をすると、当事者以外の他者から見ると、確実な(客観的な)予想ができない!状況が【場合】に当たると思います。
この場所と場合の理解をした上で、学科教本を読むと、教本 読むのが少し楽しくなってくるかと思います。
 「これは場所のイメージができる!映像化できる!だから、『場所』だな!」
 「これは場所のイメージができない!映像ではなく、他の交通の人間の心が読めない!だから『場合』だな!」
 と。



学科教本での「場所」と「場合」の使用例!

学科の教習項目 ⑤『緊急自動車などの優先』

 例えば、学科の教習項目 ⑤『緊急自動車などの優先』の、
2⃣「路線バスなどの優先」の、
[専用通行帯指定道路]の所をみて下さい。
 標識や標示によって 専用通行帯が指定されている【道路】では、指定された車と小型特殊自動車、原動機付き自転車及び軽車両を除く 他の車は、その通行帯を通行してはいけません。
【道路】【場所】ですね)
 しかし、次のような【場合】は、信用通行帯を通行することができます。
① 右左折するため 道路の右端や 中央、左端による【場合】など。
② 工事などで やむを得ない【場合】
③ 緊急自動車に進路を譲る【場合】
(ここからは、【場合】ですよね。)
ここではとても分かりやすいのですが、私が対面学科の時に、いつも学科教本に突っ込んでいたところをここで公開しますね。

学科の教習項目、⑪『追い越し』

③『追い越しを禁止する場所』
学科教習 項目、⑪「追い越し」の、
③『追い越しを禁止する場所』の、⑥を見てください。
[⑥ 交差点と、その手前から30m 以内の【場所】(優先道路を通行している【場合】を除きます。)]
 私からすれば???です。
追い越しを禁止する【場所】なのに、【場合】
 私はここを 教習生に置き 直させていました。
(自車が走行している道路が優先道路ならば、追い越し可能)と。
優先道路は 動きません しね(笑)。だから【場所】です。
人間の心の動きとも関係ありませんからね(笑)。



技能教習での「場所」と「場合」の使用例!

編集中です。しばらく、お待ちくださいね。



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