オンライン学科教習の教習生へのメリットとデメリット(注意点)とは?珍教官が教えます!

 2020年12月から、全国各地の自動車教習所で、『オンライン学科教習』が解禁となりました。昨今のパンデミックを受け、大学などの学校機関を始めとして様々な方面で「3密」を避ける流れが起こりました。これを受け、警察庁がオンライン学科の教習を認めたことから始まっています。
 従来は毎回教習所に通い学科教習の計画に沿って対面で授業を何コマも受けることが一般的でした。
 

 言うまでもなく、オンライン学科の最たるメリットは「教習所に通わなくても受講ができる」ことにあります。

そのオンライン学科教習のメリットとデメリットについてお伝えします。

これから、オンライン学科を受けたいと思っている方の参考になれば幸いです。



オンライン学科教習のメリット(教習生側)7つ!

 コロナ感染から拡大を期に、大学や専門学校等で普及し始めた、オンライン授業!
 働く人も、リモートでの在宅勤務をする人も増えてきました。
 そのような社会の流れ沿う形で、自動車教習所でもオンライン学科を始めるところが増えてきました。
 

 言うまでもなく、オンライン学科の最たるメリットは「教習所に通わなくても受講ができる」ことにあります。

それでは、実際に、自動車教習所のオンライン学科にどういったメリットがあるのか?

いくつかにわけて、ご説明します。



オンライン学科のメリット!通学が不要!

オンライン学科の一番のメリットは、教習所に行かなくても学科教習を受講できることでしょうね。

オンラインですから、当然なのですが、具体的にどんなメリットがあるのかを述べていきますね。

教習所までの交通費がかかりません。今や、ほとんどの人がインターネット環境を整えていますね。交通費がかからないばかりか、混みあう公共交通機関での流行病の伝染のリスクも減りますよね。又、コロナウィルスに感染した場合でも、自宅で受けられる可能性がありますよね。

教習所迄の移動時間がかかりません。特に教習所迄遠い方はお勧めですよね。極端な話、片道一時間かけて教習所に通っている方は、往復の移動時間で、2時間分の学科が受けられることになりますよね。

予定を自分の都合で組みやすくまります。時間の節約にもなります。

通常の通学に比べ、費用面・スケジュール面で融通が利きやすい点はオンライン学科最大の魅力と言っていいでしょう。

端的に言えば、自分の都合に合わせて受講できる。事ですよね。

オンライン学科のメリット!受講場所の自由!

「インターネットが繋がる状況である」という点だけクリアできれば、基本的にほとんどの場所でも受講できるのがオンライン学科の魅力です。

カフェや学校など、自宅以外の場所でも受けることができますので、ふとできた空き時間の受講も録画配信の授業であれば可能となります。

その他、周囲の環境が気になり集中しづらい方もおられるでしょう。自宅又は近所のカフェの方が落ち着いて勉強ができる方もおられるでしょう。自分にピッタリの環境を準備して学科教習に挑めるのも良い点でしょう。

オンライン学科のメリット。受講時間の自由。

 特に録画配信の授業に関しては「24時間365日受講可能」の場合が多いので、夜中であっても受講ができます。

アルバイトとの折り合いがつかない、子育てが忙しく外出の都合がつけづらい、仕事の合間に学科教習を受けたいなど、様々な状況に対応可能であることが大きなメリットと言えるでしょう。

従来、学科教習がおこなわれる時間に、教習所のスケジュールに合わせて行かなければならない事がありましたが、オンラインならば、いつでも受けられます。

要するに、自分のペースで受講で切るという事ですね。

オンライン学科のメリット!繰り返し視聴・2回目以降一時停止も可能

従来の学科教習では、一度受講すると同じ教習を受けることができないのが一般的でしたね。

たまに、もう一度受けたいという人も居ましたが、結構目立ってしまいシャイな人には難しいですね。又、教室に入りきれない時には、二度目三度目の受講になると、躊躇しますよね。

オンライン学科では、復習の為(一度受講済みの学科教習)であれば、何度でも繰り返し視聴して勉強することが可能です。

実際、知り合いの一人は、最近オンライン学科が始まった教習所で、全ての学科をすでに受講していたのに、わざわざオンライン学科の受講申し込みをしているのです。

聞くと、「最後の運転免許試験場での学科試験対策です。」とおっしゃっていましたね。

なるほどですね。対面での学科教習と違う教官の学科授業が受けられるだけでなく、聞きたい所、理解が難しいところなどを、何度でも視聴できますもんね。(笑)

復習や試験対策のために、自分のペースで反復学習をしながら学科教習を受講できる点も、大きなメリットです。

録画配信であれば、一時停止などを用い、立ち止まりつつ勉強することができます。(但し、一度受講済になっている学科二限られる場合が多いです)

授業速度が早く付いていけないといった悩みから解消されるのも良い点と言えるのではないでしょうか。



オンライン学科のメリット!「3密」回避!感染症回避!

そもそも自動車教習におけるオンライン学科が認められたのは、昨今のパンデミックの影響を受け、3密回避が大きな理由でした。

何と、現在では、指導員の講習も実技以外はオンラインで行われているのですよ。

同じ教室に大人数が集まることで懸念される感染の不安から解放されることは魅力的です。

又、通学の為の電車バス等での感染リスクもほとんど考える必要がありませんね。

またオンライン学科では、授業の定員オーバーで希望の時間に受講できないという従来のデメリットも解消されます。(せっかく行ったのに、受けられなかった。次にその学科のある日で自分が受けられるのは来週までない)という事もなくなるわけです。

今なお新型コロナウイルスに対する不安が多く見られる中、素晴らしいメリットだと感じられます。

オンライン学科のメリット!一度に大人数が受講できる

オンライン学科教習を利用すれば、一度に大人数の受講希望者がいても対応できます。

教習所で学科教習を行う場合、あまりに希望者が多いと対応できないことがありました。
一方オンライン学科教習では、受講希望者が教室以外の場所から学科教習を視聴するため、多くの人がストレスなく学科教習を受講できます。

もちろん、どんなに大勢の人が一度にオンライン学科教習を受けても、授業の質は変わらず、感染症対策に影響を及ぼすこともありません。

最近、オンライン学科を始めた教習所では、最初の日のオンライン学科受講者が、約400人いたそうです。対面では絶対無理ですよね。



オンライン学科のメリット!外国人や聴覚障害者の方も受講可能になる!

オンライン学科教習の最後のメリットは、これからに期待ではありますが、外国人や聴覚障害者の方も学科教習が受けやすくなる可能性が高い点です。

オンライン学科教習の、特に録画配信において、外国人向けに字幕を付ければ、日本語をまだ十分に習得していない方も運転免許証を取得できるかもしれません。

実際、仮免許筆記試験や、本試験と呼ばれる運転免許試験場での試験では、外国語に対応する問題を作っているところも増えています。

同様に、聴覚障害者の方向けに手話通訳が付いた動画を作成できれば、さらに多くの人がオンライン学科教習の恩恵を得られることになります。

因みに、私は、以前働いていたところで、毎回学科教習の時間に手話通訳の方が3人来られていて、緊張したことを思い出しました。

その教習生の方は、片道約1時間のところから通われていましたので、手話通訳さんの移動も考えたら大変ですよね。

オンライン学科ならば、往復2時間の移動時間が短縮されますよね。

  勿論、オンラインですから、デメリットもあります。デメリットも理解しておかないと、「こんなはずではなかった」という事になりかねません。

リスクを理解して、オンライン学科を有移行に活用しましょう。

 

オンライン学科のデメリット!ネット!回線の不具合で受講できない事あり!

オンライン学科ではインターネット回線があることが必須となります。

更にネットが安定しないと、画面の不鮮明やノイズ、音声が聞き取りにくくなってしまうといった問題が発生する可能性はどうしてもあります。

又受講者の顔認証により、受講が成立しますので、受講者の顔認証がネットの不具合によりできないと、未受講になる場合があります。

ネットがつながらないと、途中で切断されてしまう可能性もあるでしょう。

明日の検定までに受けなければならない学科を、夜中に受けようとして、ネットの不具合で受けられず、検定も受けられない可能性もありますね。

オンライン学科を完全に受講できず途中離席になってしまった場合は、ネットのせいであっても、教習の不成立となり、受け直ししが必要になってしまいます。

オンライン学科のデメリット!オンラインでは受けられない学科がある!

大半の学科教習は、オンライン形式での受講が認められています。

しかし、応急救護処置の教習【学科12・1314】や、セット教習【学科11】(危険予測ディスカッション)といった対面で受ける必要性がある授業や実技を伴う授業については、対面での受講が義務付けられているので注意してください。

又、教習所によっては、先行学科と言われる、【学科1】「運転者の心得」・【学科25】「経路の設計」・【学科26】「高速道路での運転」等も対面で受けなければならない教習所もあります。

この先行学科は、その学科を受けないと、その後の特定の技能教習を受けられないからです。

ご存じかと思いますが、翌日以降の教習所営業日に、教官が、「受講が有効か」を確認することになっています。翌日以降に確認する為、先行学科は対面で受けるようにしているところもあるという事になります。

オンライン学科のデメリット!オンラインだと質問ができにくい!

実際に教習所に通っての対面授業と違い、分からない点を質問したいときにタイムラグが発生しやすいところも一つのデメリットと言えるかもしれません。

オンライン学科であってもライブ配信形式であれば、リアルタイムでの質疑応答時間が設けられていることも多いです。しかし、ライブ配信ですと、夜中や早朝には学科教習が無く、メリットは、教習所に行かなくて良いという事くらいになりますね。

オンライン学科の録画配信の場合は、質問後に、指導員がその質問を見てから答える形になり、疑問の解消までにタイムラグが発生してしまいます。

従って、夜間に勉強していた場合や、教習所が休みの日に勉強していた場合には解答に時間がかかることがあるので、その点は認識しておきましょう。

教習所によっては、電話やメールでの質問を受け付けているところもありますが、質問の答えに対して、重ねて質問することは困難でしょうね。



オンライン学科のデメリット!教習所に行くよりも集中力が必要?

ただ、教室で制約されないと集中できないという方には向いていないと言えるかもしれません。

教習所ごとに異なりますが、基本的に、受講態度はAI(人工知能)に監督されていますので飲酒・喫煙は勿論NGですし、他のことをしながらの受講も禁止している場合が多いです。どの時間に、何回チェックしているのかはわからないのです。

以前調べた情報によると、50分間で最低10回は監視されているという事です。

更に、AIが受講したと認めても、翌日以降に指導員が確認することになっている場合もありますので、AIで受講済みと表示されても、油断はできません。

受講生のお話を聞くと、周囲に誰もいないから、自分との闘いだ!と言っていますね。

特に、睡魔との闘いだと!(笑)

オンライン学科のデメリット! 教習所間の格差が発生する可能性がある?

教習所業界というのは、まだまだアナログなところが多く、他の業界と比べて、IT関連では遅れているところが多く見受けられます。

そもそもPC自体をほとんど使用していないような教習所もまだまだあるようです。

そんな状態の教習所では、オンラインの学科教習を開始できない上に。PCに疎いスタッフしかいなければ、トラブルが発生する可能性もあります。

大きなグループ公であれば、POCに詳しいスタッフを派遣することもできるでしょうが、特に地方の単一の規模の小さな教習所では対応できない可能性もあります。

オンライン学科の受講について、子どもの通った学校からの文書をやや改変して載せて解説しています。不安のある方は、読んでみてくださいね。勿論、参考程度にしてくださいね。オンライン学科にはいくつかの企業が参入しているようですので、貴方が通う自動車学校のルールを把握してくださいね。

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