このコンテンツを書く気になったのは、ある教習生の一言です。
「先生、私、道路の真ん中を走りたい。まっすぐ走れないんです。S字やクランクは行けるのに…。」
マジでびっくりしました。
暫くは、ネタで使っていたのですが、このネタを話すと、
「実は、私もそうなんです。」っていう人が結構多いのです。
そのようなお悩みの人にお役に立てればと思います。
私の、必死の?教習の一端をご紹介します。(笑)
- 教習所教官による運転教本参考書
- 道路(車線)の真ん中を走れないのは原因は何?心理的な面!
- 道路(車線)の真ん中を走れないのは何故?技術的な面!
- 道路(車線)の真ん中を走るには?珍教官の珍教習!
- 基本は真横(9時15分の位置)を保持!珍教官の珍教習!
- 9時15分の位置以外を保持するデメリット!
教習所教官による運転教本参考書
このブログの趣旨!
まずは、こちらをご覧くださいね。「コツと方法」シリーズでの、基本的な私の意図と参考文献を示しています。
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい。」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい。」「裏技的な事を知りたい。」という要望を受けて、私の経験から作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
このブログの個人情報対策!
このブログには、コメントができるようになっていますので、ご意見・ご質問等を受けることができます。
ただ、コメントに返信する必要がありますので、貴方のメールアドレスは、管理人及び数人の厳選された投稿者に知られることになります。
特に、現役指導員の方に質問すると、「教習生の連絡先を知ろうとした」と問題になってはいけないと思い、Lineの【Open Chat】 を開設しました。
これですと、貴方からのLineのIDも知ることはできませんし、ハンドルネームで参加できますので身バレもしないので私的には、良い方法だと思います。
教習生の方で、教官から知らされてこのブログを見た方は、このOpenChat で質問してくださると個人情報も漏れずに、気軽に質問できると思います。
但し、現役教官のライターさんが居ますので、差し支えなければ、ハンドルネームの中に教習生番号を入れて頂けたら、より適切なお答えができると思います。
例えば、教習生番号が「8765」であれば、「8765hiukonyan」とか「87kuma65mon」とかとして頂けると、ライターもお答えしやすいと思います。
OpenChat 名:【自動車学校お悩み相談室】
管理者名:【きょめん76】
道路(車線)の真ん中を走れないのは原因は何?心理的な面!
運転中に左右どちらかに寄ってしまうのは何故なのでしょうか?
結論から言うと、どちらかに寄ってしまう原因の一番は、その反対側に危険を感じ、無意識のうちに避けようとしているという事が主な原因だと考えられます。
真ん中を走れないのは、危機感がないから?
危機感がない!(「真ん中を走らなくても大丈夫だ」と言う思いこみ!)
最近気づいたのですが、そもそもどちらかに寄ってしまう事に、全く危機感を持たない教習生が増えてきたと感じるのも事実です。
いわゆる、白線を超えて走行してもなんとも思っていない人が・・・。
真ん中を走れないのは、広い道での油断?
更に、狭路通行等では集中して頑張っていたことが、集中力が途切れて油断すると言うか、緊張感がなくなると言う場合もあるようです。
真ん中を走れないのは、カッコイイと思っている?
常に、ハンドル操作をしながらフラフラしながら車を走らせることが癖になっている人も見られます。癖の要因は「カッコイイ」と思う心理だと思います。暴走族が、道路を不必要にジグザグ運転をしているでしょ(笑)
真ん中を走れないのは、退屈?
常にハンドルを動かす人は、直進走行中でも、ハンドル操作をしなければ落ち着かないみたいです。(笑)。自動車の運転が「退屈なのかな?」と思ってしまいます。そのくせ、お世辞にも上手な運転とは言えない…。
常に、ハンドルを常に動かす傾向の強い方は、教官に「退屈なのかな?」と思われていると思ってください。
教習生に聞くと、「ハンドル操作を常にしていないと、『自分は運転している!』と言う感覚を実感できない」らしいです。
真ん中を走れないのは、あちこちが気になる?
興味のある、お店?、異性?、自動車?、風景?など、その方を注視していると、そちらに気が向いてしまいますよね。運転に集中できていないの?と思うこともしばしばです。
真ん中を走れないのは、危険を感じてしまう?
他車の中央線はみだしや、飛び出し、等の危険な運転に異常に反応してしまう人も多いですね。
危険を感じて、すぐにハンドルで避けようとする人が多いのも原因だと思われます。
道路(車線)の真ん中を走れないのは何故?技術的な面!
真ん中を走れないのは、ハンドルを強く握るから?
助手席から補助しようにも、すごい力でハンドルを握っている人が居ますね。助手席から補助しようにもどうにもならないことがあります。
強く握ると、いわゆる「あそび」が無い事になり、自分ではハンドル操作をしていないつもりでも、心の中で思ったことが、無意識のうちにハンドルを動かしてしまう、という場合が多いんです。
真ん中を走れないのは、ハンドルに親指を巻き付けるから?
強く握っている人は、ほとんど、ハンドルに親指を巻き付けています。親指を巻き付けている人は、肩に力が入っている人が多いです。
運転教本P9にあるように、
① 軽く押すように持つ のです。
真ん中を走れないのは、ハンドルを保持する位置が不適だから?
私は、これが大きな原因だと思っています。しかも、不適なハンドルの保持位置は、一度癖になるとなかなか矯正が難しいのです。
又、真横(9時15分)の位置を保持しない人は、【送りハンドル】の傾向が強く、教官からしたらどこを保持するのか予測しづらいのです。身体接触を避けたい教官としては、ハンドル補助も遠慮してしまうのです。
ハンドルを保持する位置
9時15分の位置を持たない人は、真ん中を走れないことが多いです。
理由① ハンドルがまっすぐ(直進)状態かどうかを確認するために、何度もハンドルを注視する!
理由② 両手が接近しているので、ぐらつきやすい。
理由③ いわゆる、格好をつけた運転をする傾向が強い。
理由④ 運転技術に過信している人が多い。
等があげられます。
ハンドルを回しすぎる!
ハンドルを回しすぎる傾向の強い人も多いですね。上の方や下の方ばかり保持している人は、片手だけでハンドル保持ができるので、気楽にハンドルを回す傾向が強く、ハンドルを回しすぎる傾向が強いのです。
ハンドルを保持する位置が不適切な人の傾向~まとめ
つまり、上記の両者の場合、ハンドルが直進状態を保っているかどうかを、自分で把握できていない状態の人が多いですね。頻繁にハンドルの向き(角度)を目で確認して、ハンドルを凝視しながら操作することが多い傾向があります。
そうなると、いわゆる「わき見」運転になり、ふらつきやすいのです。
又、車を進行させてからハンドルの向きを直感的に修正している人、本当に感覚にハンドル操作をしている傾向が強いですね。ハンドルを右や左に操作する自分に酔いしれている感じです。
その為、ふらつくことが多いのです。
しかも、この両者は、急ハンドルを切る傾向が強いですね。
別の見方をすれば、ハンドルの位置を確認することに注力しすぎて、目線が近すぎて(極端に言うとハンドルしか見ていない)、前方の状況を見れてないのですね。
更に言えば、車がどちらに進んでいるかもわからない状態の方が多いのですね。
真ん中を走れないのは、ハンドルを片手だけで操作する?
真横を保持しない人に多く見られる傾向です。(勿論、真横を保持する人でも片手だけで操作しようとする人は居ます。)
両手が離れずに(両手が接触した状態で)保持している人は、私に言わせれば、片手運転と同じです。
道路(車線)の真ん中を走るには?珍教官の珍教習!
正しくは、【道路の真ん中をまっすぐ走る】には?ですかね。
基本は真横(9時15分の位置)を保持!珍教官の珍教習!
私は、基本的に9時15分の位置を保持するように勧めていますが、真上の方(地球で言えば北極)を保持する人や、真下の方(地球で言えば南極)を保持する人は、基本を疎かにするという感じがしますね。又、私の勝手な思い込みでしょうが、【自信過剰】な人と言う印象を持ちますね。
ハンドルの両翼を両手で持つことで、安定性が増す!
スポーツ競技にしても、両足を肩幅位に広げて踏ん張るのが安定した力を出せると言いますよね。
平均台や体操の床などは、両足をそろえることが求められますが、それは、ふらつかない為に、すごく努力していますよね。
ハンドルも同じだという考えです。
ハンドルの両翼のくぼみに親指を添える!
このくぼみに、親指をハンドルの内径に軽く添わせるようにのせる事で、親指の位置が定まります。
いちいちハンドルを観なくても、直進状態が保てるわけです。
親指を、ハンドルに巻き付けない!
親指を、ハンドルに巻き付けないようにしましょう。親指を巻き付けると、少しの心の迷いがハンドルに伝わり、ふらつく(直進状態が保てない)原因になりやすいのです。
珍教官!「押しのアイドルがさっき真横を持って練習したと思え!」
具体的には、男性には女性のアイドル、女性には男性のアイドルの名前を出して(笑)、「(アイドルが)ここを持って練習していたと思え!」と言っています。
珍教官!「鼻くそが付く!」
ハンドルの真横(9時15分以外)の場所には、「私の鼻くそがついてるかもしれないと思って!」と言っています。強引な話ですが(笑)、結構効果があります。(笑)
ハンドルの両翼を持つことで、ふらつきが減る!
ハンドルの両翼(9時15分)を持つことで、ふらつくと両手の移動距離が最大になるので、ふらつきにくいのです。
ウインカーレバーを活用できる!珍教官!
ハンドルの両翼(9時15分)を持つと、よほど手の小さい人を除いて、親指でハンドルを押し気味に保持したままで、ウインカーレバーを人差し指か中指一本で操作できます。
ウインカーレバーを操作しない時は、ふらつく傾向のある人には、「ウインカーレバーの先に人差し指か中指をレバーの先端に軽く添えてみて!」と言います。
すると、知らぬ間に(無意識に)ハンドル操作をすると、指先がウインカーレバーから離れるのです。
ハンドルの両翼を持つことで、補助されにくくなる?珍教官!
教官がハンドル補助しにくい理由!
教官がハンドル補助をするときは、左手の9時15分の位置を保持するのが、一番手っ取り早いのです。(笑)
そこを、教習生が保持していると、手に触れる事になりますので、教官は補助する時に、真上の方か真下の方を補助しなければならないのです。
教官にハンドル補助されない為に!
私が、良く言っているのは、「私は、周囲の交通状況を観ながら、ハンドル補助をします!あなたが、9時15分以外の所を保持していたら、ハンドルと間違えて、あなたの手をギュッと握ってしまうかもしれませんよ!」と言っています。(笑)
この言い方は、特に女性陣に効果的です!必死に頑張ってくれます!
ただし、正しく保持している時にも関わらず、手を握ってしまった時には、全力で謝ります。
9時15分の位置以外を保持するデメリット!
ハンドルの上の方を保持する人!
ハンドルの上の方(11時5分位)の位置を両手で保持している人は、ふらつくことが多いと思いますね。
ハンドルの下の方を保持する人!
また、ハンドルの下の方(17時33分位)の位置を両手で保持している人も、ふらつくことが多いと思いますね。
ハンドルの10時10分の位置を保持する人!
上の方や、下の方を保持する人に比べるとまだましですが、やはり、ふらつきやすい傾向がありますね。
又、ハンドルを持つ位置が確定しないので、ハンドルがどのくらい回っているか、自分自身わかっていない教習生も多々おられますね。
道路の真ん中を走れないのは何故?特殊な指導を盲目的に信じている?
真面目な教官は、その人の特徴に応じて、あの手この手で修正しようと試みます。
左足が車線の真ん中で「真ん中を走れる」指導の落とし穴!
「左足がフットレストに乗った状態で、その左足が車線の真ん中にあれば大丈夫」と言う教官が居ますね。
そこに、落とし穴があります。(笑)
落とし穴が3つくらいあります。
左足がフットレストにあることが前提?
目線から左足がかなり斜め左にあるので、空間認識が必要?
運転席が車線の真ん中で「真ん中を走れる」の落とし穴!
「運転席が、車線の真ん中を通行していれば大丈夫」とか、言う人が居ますね。
左足が 道路の真ん中と指導された教習生の顛末と私の 大慌ての説明。
車線幅の狭い、二車線道路を通行中!
左ミラーが、歩道との境のフェンスギリギリ!
「自分の体が車線の真ん中を走れば良い」と主張する女性
私が一段階の教官の指導を否定したと主張する女性
道路標示の真ん中で「真ん中を走れる」の落とし穴!
「道路標示の真ん中を運転席が通ればよいのだ」と教える人も居ますね。
私も、教官なりたての頃はそんな方法も試してみましたが、これは一種の 「目印教習」 に当たる事だと思い、今は殆ど使っていません。
目印教習については、こちらからご覧くださいね。
ほとんどというのは、私が今、一番多く使っている方法が理解してもらえない人に対して、使う事もあるからです。
「道路標示の真ん中を運転席が通ればよいのだ」と主張する教習生には、「では、あなたは、道路標示が無い所では、何を目安にするのですか?」と問いかけます。
左に寄りすぎる人の傾向!
左に寄りすぎる人!対向車への恐怖心!
運転中に左に寄ってしまうのは対向車と衝突・接触する事への恐怖を感じている場合が多いです。
よくよく考えれば、自分が車線内を走行し、対向車が車線内を走行していることを確認できれば、恐怖は減少するのです。
サイドミラーで何を確認するのか分かっていない人が多い!
私が良く話すのは、
「貴方が車線内を走っているかサイドミラーで確認してみてください。大丈夫ですね。」
「次に、対向車が中央線を越えて走っていないか目で見て確認してください。大丈夫ですね」
「これが確認できれば、ぶつかるはずはないのです」という指導です。
体格にもよりますが、貴方が握っているハンドルの右端の延長線に、中央線が見えていたら、まず越えてないのです。勿論ミラーで確認していただくと、より確実に確認できますね。
論理的に説明して、自分の目で確認して、納得してもらえれば、恐怖は軽減されると思います。
お化けと同じです。お化けの存在を信じるから怖いのです。お化けなんていないと確認できたら、お化けに対する恐怖は和らぎますよね。(笑)
左に寄る人は左を注視してしまう傾向がある?
人は、注視すると、その方向に向かうという傾向がありますね。
町中を歩いている時、興味ある人物や物を注視していると、そちらに引き寄せられるという経験をした方も多いと思います。
「(危険だから)左に寄ってはいけない!」と思って左側の人や物を注視していると、思いに反して、左に寄ってしまうのです。
しかも、ここでも、サイドミラーに映っている情況を 観れない 人が多いのです。
とにかく急ハンドルを切る人が多い!
左の線を踏みそうになると慌てて、右にハンドルをギュッと切る。又、反対もあります。慌てるんですね。
直進の道路で、右の線を踏み、次に左の線を踏み…。
直進なのに、二輪車のスラロームのように進んでいくんですよね。
教官なりたての頃は、よく怒ったものです。
「こら!そんなに急にハンドルを回すな!」「そんな急な事をしたら、事故になるぞ!」と。
左に寄る人はハンドルを強く握りしめている傾向がある?
「ハンドルを強く握りしめるなんて、関係ないでしょ!」って思っているあなた、意外に深い関係があるのです。
強く握りしめると、ミラーで確認する時や目視で確認をするときに、目線や身体の動きに応じてハンドルを動かしてしまうのです。無意識のうちにです。いろんな人の運転の助手席に乗ってみてください。確認時のハンドルの動きを見ると、連動することが多いのです。
又は、連動して動くのを怖れて、逆方向にハンドルを回す人も多いのです。
左に寄りすぎる人の傾向の人への指導法!珍教官!
その時の交通状況、教習生の本気度、現在の習熟状況によって変わりますが、一例を書き出してみます。
左に寄りすぎる人!サイドミラーの角度を調整する!
とにかく、両側を(できれば左右のミラーも)まんべんなく見る事だと思います。
サイドミラーの確認方法については、詳細は下記をご覧くださいね。
左に寄りすぎる人!サイドミラーで何を観るか?
サイドミラーで 何を観るか も重要なのは言うまでも有りませんが。
私は、サイドミラーで、自分が運転している車の車体と、道路上にある実線・破線等の道路標示を、観る ように指導していましたね。
かなりの確率で、居るんです。車体が全く映り込んでいない・サイドミラーで白線を見れない状態でのミラー調整のまま、走行している人が。
私に言わせれば、「観る気がない」「観ようとしていない」としか思えません。空ばかり映るようにしているのです。
ドローンの教習じゃあるまいし。(笑)
ミラー調整についての私のウンチクは、こちらをご覧くださいね。
左に寄りすぎる人!ハンドルで修正する時は、15度程度!
とにかくたくさん回す人が多いのには驚きです。教官の多くも、「15度回す」「20度回す」という具体的な指導をしなくて、「もっと回せ」とか「回しすぎ」と慌てて言うので、教習生も慌てるのです。
実際、私も、急にハンドルを回す人に対して、修正を補助ハンドルでする際は、急ハンドルになります。
● ハンドルの回し方について具体的には、下記の記事を読んでみてください。↓
ハンドルで修正する時は、急ハンドルをしない!
いくら15度程度しか回さなくても、速く回す(急ハンドルをする)と、教官も教習生も慌てます。
左の線を踏みそうになると慌てて、右にハンドルをギュッと切る。又、反対もあります。慌てるんですね。
強制的に制御する!
時には、補助ハンドルをして、動かしすぎなハンドルを固定したりしました。
具体的に数値を用いる!
又、少しずつ(5度位ずつ、とか、1㎜ずつ、)とか言った事も有ります。
イメージで指導する!
私が、教官時代によく使った方法は、「私にハンドル操作をしていることがバレないようにさりげなく操作してみて!」でした。
しかし、これは、ある程度教習の後半か、教習生自身が「緩やかなハンドル操作」を意識してくれた時にしか使えませんが…。
不適切な表現かもしれませんが、「ストーカーのように(勿論実際にしてはいけないけれど)、さりげなく、相手に気づかれないようにハンドルを回してください!」と言った事も有ります。
危険性から納得させる!
「危ない!」「危険だ!」と連呼したり、ハンドル補助をしたり、補助ブレーキを踏んだりしてましたね。
左に寄りすぎる人!恐怖感の場合の対策!
恐怖感の場合、時には目を背けることも大切です。(笑)・・・現実逃避みたいですが。
「右側が危ないよ!」と言えば、教習生は、右側ばかり見ます。何が危ないのかを具体的に聴くことも大切です。何が危ないかわからなければ、危険を探すことになりますからね。
「左ばかり見ないで!」と言えば、良いのかもしれませんが、人は「見るな」と言われれば、見たくなるものです。(笑)
そんな時は、いたって冷静に、
「左右の情報を、平等に見て、自分の安全に影響のあると思う情報を、取捨選択する気持ちで見るようにしましょう」と言っていました。
その中から、自分の運転に影響が大きそうなものを重点的に見るのです。
教習の場合だと、自分の考えた危険と、教官の考えた危険が一致に近づけば、安心感が増しますね。
注視してしまう人への対策!
注視に関しては、いつまでも注視し続けないことが大切だと思います。
よく、話すのが、「ミラーや目視をするときに、確認した人物が好みの異性かどうかは見る必要ないよ」です。
又、「君のお気に入りの車かどうかは見る必要はないよ」です。
肝心なのは、動きの予測です。注視ではなく、瞬間的に何回かに分けて観る事です。
運転中は、他者(他車)の速度と進路の変化だけを見てれば、ほとんど事足りるのです。
「スピードを上げて来たぞ」 とか、「進路変更をしているぞ」 とかです。
これは、教官に対しても言える事です。
右に寄りすぎな人の傾向!
右に寄る場合は左側の不動物・可動物等への恐怖がある場合が多い!
運転中に右に寄ってしまう場合は縁石やガードレールなど、左側にある不動物へ接触すること、或いは、歩行者・自転車等への恐怖を感じている場合が多いです。
運転席から車の左側は確認しにくい為、本能的に右に逃げてしまいますよね。
この時、自分で確認して、意図的に右に寄るのはまだ良いのです。自分で理解しているのですから。
因みに、
右に寄る場合の左側の物体との間隔の目安があるのをご存じですか?
左側の不動物の場合!
左側の不動物とは、
① 電柱、ガードレール等の道路上の施設、
② 放置車両とみられる駐車車両、
③ 道路工事の途中などで、コーンやバリケード等で区切られているところ、
などですね。
不動物(動く予定のないもので)との安全な間隔とは、0.5m以上とされています。
左側の可動物の場合!
左側の可動物とは、
① いつ動く(発進する)かわからない状態の駐停車車両、
② 運転者が乗っている可能性のある、駐停車車両。(ドアが動く可能性)
③ 人がまたがっている自転車、(動く・たおれる等)
などですね。
今現状は、動いていないけど、動く可能性のあるものですね。
可動物(動き出す可能性のあるもの)との 安全な間隔は、1m 以上とされています。
左側の移動物の場合!
左側の移動物とは、
① すでに走行している、自転車。
② 動き始めている、路端から発進している自動車。
などですね。
移動物(すでに動いているもの)との安全な間隔は、1.5m
以上とされていますね。
右に寄りすぎな人の対策!
基本的に、左側の物を避けることに集中しがちですが、右に避ける時は、後続車(殆ど、自分の車と同じくらいの速度で走行中)や対向車(自分の速度と対向車の速度を足すことで、約2倍の速度に達する)という事をしっかり認識しておくことが大切です。
頭ではわかっていても、とっさの時に確認もせずに避ける人は多いのです。
対策1 ハンドル操作の前には確認をすることを習慣づける!
進路変更(車線変更を含む)の時には、口うるさく教官に「確認!」と言われますよね。
私は、確認を習慣づけるために、ハンドルを切る時は確認をする! を習慣づけています。
妻には「何をキョロキョロしてるの?」と笑われますが。
事故があった時には、ハンドルを切った方が負け(過失割合が大きい)という事を肝に銘じていると、キョロキョロ確認をしないと落ち着かなくなりますね。
妻も最近では、諦めて(あきれて)、何も言わなくなりましたね。
対策1 左にある移動物等の動きの予測を早めにする!
自動車の走行時の停止距離は、ご存じですよね。
時速、50kmであれば、概ね50-15!つまり、約35mと言われています。
例えば、35m先の自動車のドアが急に開いた時に、冷静に避ける判断ができないと困るのです。
その判断をするために、もっと早い段階から、「ドアが開くかもしれない」と予測することが大切なのです」
認知・予測・判断・操作 をするわけですから、基本的に、70m以上先の障害物の動きの可否を判断する位の慎重さがあれば、危険を回避しやすいのです。
70m先はどのように判断するのかは、こちらをご覧くださいね。
私なりの目安をご紹介しています。
道路の真ん中を走れる為に!車の装置と機能を十分活用しましょう!
せっかく車に装備されている便利機能を使わない手はありませんね。その為の技術開発であり進歩なのですから。
自動車の安くはない価格には、これらの機能の開発費や製造費もかかっているのです。
車の装置!サイドミラーです!
最近私が多用している方法は、ずばり、サイドミラーの活用です。しかも左右両方です。
片方だけ見る人は多いのですが、私は両方を見ていただきますね。
サイドミラーの調整方法が大切になります。こちらからご覧くださいね。
両方のバランスを見て、両側にある車線を区切る線と自分が走らせている車との間隔を見て頂き、修正してもらっています。
時には、「いちいち私に指摘されるのも、腹立たしいでしょう。(笑)。自分で確認して、私に指摘される前に修正すれば、指摘されることも減りますよ。」と言います。
それでも、長い間で身に着けた癖が治らず苦労はしますが。(笑)
車の機能!直進性です!
車は、ハンドルを強く保持しなくても直進しますよね。自転車のように比較的安価で、機能がシンプルなものでさえ、直進安定性を保つように設計されているのです。
実際に路上で言ってはいけませんが、両手を離しても、車は直進状態を保つようにできているのです。
その機能に逆らうように(笑)、ハンドルを強く握りしめるように保持している人は、左右に振られることが多いのです。
特に、ウィンカーを操作する時、安全確認をするとき、ギアチェンジをするときなどに力が入りすぎる人が多いのです。
直進状態で両手でハンドルを9時15分の位置を保持して、軽く手を添える程度にすると、驚くほどふらつきが減りますので是非とも試してみてください。
意外に役立つ!【ゴリラの鼻くそ!】
一段階では、発着点の指導の時に、運転教本55ページにあるイラストを思い出してくださいね。
私が勝手に名付けた【ゴリラの鼻くそ】に左側の白線(多くは車道外側線か路側帯)を重ねると、白線ギリギリに走行できることが多いのです。詳しくはこちらから。
道路の真ん中を走れない原因は何?危機感がないヵら?
言葉が悪くて済みませんが、危機感がない人も多いです。
「中央線を越えていますよ。」と指摘しても、「はぁ?」としか答えない人が居ます。
「左側の線を越えて、草や木や縁石に当たりそうですよ。」と言っても、「別に俺の車ではないから・・・」なんていう人もいます。(笑)
もっと言えば、教官任せなんです。運転が上手くなりたいという気持ちが感じられないのです。
「教官が何とかしてくれるだろう。」としか思っていないと思われる人が一定数いるのも事実なのです。
指示待ち族 と言う言葉が、昭和の後期に言われましたが、指示されてから、それだけを直すという人も多く成りました。
こんな人は、我々教官にはお手上げ状態ですよね。
昔の諺に「牛を水場に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」と言うのがありますが、言い得て妙だと、感心しますね。教習生を牛に例えて申し訳ありませんが。
道路の真ん中を走るには?対策とは?
道路の真ん中を走れるようにする為の対策としては次の4点にまとめられると思います。
サイドミラーでの確認!
サイドミラーの上下を調整する。路面の方が多く確認できるように。両側の白線がチラ見で確認できるくらい。
片方ばかり見るとふらつきの原因になりやすいので、両側をまんべんに確認するようにする。
サイドミラーの確認は、短時間で行うようにする。(注視しない)
サイドミラーの調整が上手くできてない人が多くみられるので、サイドミラーの調整についての、記事を、新たに記事をアップしました。
サイドミラー・ルームミラーの調整方法(合わせ方)のコツと方法!お勧めの理由!
ハンドルの正しい保持!
ハンドルは、軽く握る。
ハンドルの保持は、9時15分の位置がお勧め。
9時15分の位置を持った状態で、右手の指だけを伸ばして、日本の指でウィンカーレバーを保持しておくようにする。
(無意識にハンドルを回すと、ウィンカーレバーが指に触れ、ハンドルが動いた事に気づきやすい)
ハンドルの持ち方について、詳しくは、こちらで述べていますので、ご覧になって頂けたら、これからのお話が理解しやすいはずです。↓
ハンドルの回し方については、長くなりますので、詳しくは、こちらをご覧くださいね。↓
車体感覚をつかむ!
車体のどの部分に白線が見えたら、適切なのかを理解する。
先ほど述べたように、ハンドルを目安にするのも良いでしょう。
車体のボンネットのどこに見えるかを見るのも良いでしょう。
ワイパーを目印にするのも良いでしょう。
でも、大切なのは、その目安にしている位置を随時サイドミラー等で確認することです。
つまり目安にしているものが正しいかを、サイドミラーで見える情報を頼りに確認するのです。
理屈で理解してもらえないなら!珍教官の珍教習とは?
サイドミラーを観て自分で修正!
サイドミラーを何度も上方に向けるヤンキー教習生!
自分で車両感覚は身についていると思い込んでいる!
車両感覚が身についていないことを気づかせる!
一線を超えるという事はリスクが大きいよ!
一線を越えない 時の減点!
一線を越えた 時の減点!
一線を越えた 時は、検定員補助になりやすい!
白線のところどころに地雷が埋めてあると思え!
白線のところどころには、地雷があると思え!地雷を踏むと、かなり高い確率で両足が失われる。痛い思いをしたくなければ、踏まなきようにしろ!
教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
自動車学校の教習は、ほとんどが、一対一 です。教習生から、率直な質問が寄せられます。
私は、過去に傾聴を大切にする「カウンセラー」だったこともあり、聞き出すのは得意です。
又、実際の教習経験だけでなく、SNS等で、面識のない方の質問にも対応してきました。
そこで、教習生やSNSで受けた質問に答える形で、書き続けた記事を、Q&Aと言う形でまとめました。お役に立てれば嬉しく思います。
「自動車学校」でお悩みの方、次の記事一覧をご覧ください!。
「自動車学校」関連の記事が増えてきました。
この記事を読んでくださった方は、下記の記事もご覧になっています。
自動車学校について詳しくお伝えできれば光栄です。
・学科教習・筆記試験
・技能教習(一段階・二段階)
・検定
・教官
・口コミ
・ハラスメント
今まで私が質問された事や、悩んでいる事などについて、投稿しています。
よろしければ、お読みください。
一覧ですので、今、お読みの記事が含まれている場合もあります。
ご了承ください。
自動車学校への疑問!不安!知りたい事!珍教官が答えます!関連の投稿記事一覧!
技能教習(普通車)の教習項目ごとにリンクした投稿記事一覧です!
技能教習(普通車)の教習項目別/内容別投稿記事一覧です!運転教本の順番通りに教習項目が紹介されていますので、探しやすいです。詳しく知りたい教習項目にURLが貼って有れば、詳細が見られます!
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