目印教習とは?目印教習の良くない指導!目印教習と言われない指導!珍教官の珍教習日記!

目印教習!という言葉を聞いた事がありますか?

教習生の皆さんには、あまり関係ないかもしれませんが、「目印教習は悪い事」というのが教習所業界の常識です。

「悪い事」「禁止」と言われれば言われるほど、「ちょっとやってみたいな!」と思うのが人間のサガです。(笑)

しかし、目印教習については、きちんとした定義を最近見たことがありません。

最近と書いたのは10年位前に、目印教習を指摘され、ネットで調べたのですが、その後その記事が削除されたのか見当たらないからです。

この項では、私なりの見解で目印教習について述べます。



教習所教官による運転教本参考書

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このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。

運転教本では「堅苦しくて分かりにくい。」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい。」「裏技的な事を知りたい。」という要望を受けて、私の経験から作成しました。

そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。

私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。

運転教本の参考書!教官経験者の指導方法(例)!珍教官の珍教習記録!
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目印教習!とは?

目印教習とは、何でしょうか?

目印教習と言われる事例はたくさん出てきますが、目印教習の定義は見当たりません。

数年前、私の指導方法が「目印教習だ」と指摘されました。しかし、私には、指摘した教官の指導方法の方が「目印教習」と思えて仕方ありませんでした。(笑)

その時にネット検索した時に、出ていた内容が記憶に残っています。情報源も忘れましたが、私は妙に納得できたので、ご紹介します。勿論、読んだだけですので、その文章を書いた人の意図が上手く伝わるかわかりませんが。

目印教習の定義~私の考え

前文でも述べた通り、目印教習の定義文を最近見ていません。

10年位前に、目にした「目印教習」の定義文らしきものを元に、記憶をたどりながら定義してみたいと思います。

「目印教習」とは、道路でない、樹木、柱、ポール、設置物、教習車両等を目印にして、この目印を目安に、ハンドル操作等の運転装置を操作していくように一方的・画一的に指示・強制して教習する方法である。

つまり、特定の条件(教習所コース・教習車両・教習教官)等によってのみで可能な走行方法や課題通過の方法等を指す。

と言うようなニュアンスで書かれていた記憶があります。

私はこう考えました。

目印教習の定義~ネットで見つけました!

指示された場所から、指示された速度で、指示されたハンドル量を回して課題 (狭路、方向変換など) を成功させること。

とありました。

目印教習の条件?

つまり、目印教習は、目印になるコース・道路以外の目標物が必要なのです。

又、教官が指導したことのある、「ハンドルを一回転回す」等の画一的な指示を記憶する事が必要だと思うのです。

目印教習のメリット

教習生も教官も、少ない労力で、効率よく課題達成(成功体験)できたと思えます。

意味も解らずに、掛け算の九九を機械的に覚えるようなものですからね。

いわゆる、ティーチングですから、多くの人が使っている可能性が高いです。

目印教習では、目印を使って教官の言う通りに運転すれば、その課題を克服することができる可能性が高くなります。

又、教官が指示した通りに運転装置を操作すれば、課題を克服できます。

目印教習のデメリット

目印教習では、目印が無ければ課題克服できないという欠点があります。

又、教官が指導した通りに記憶しないと、課題克服できないという欠点があります。

デメリットの代表的な逸話があります。(笑)

方向変換を目印教習で指導していた時のことだそうです。教習生の言葉だそうです。

「先生、今左後ろに見えている黄色のポールを頂くことはできませんか?それがないと、私は家の駐車場に止められません。それと、私が免許を取って、車を購入した時には、先生が自宅まで来て教えてください。」

というものです。

目印教習の悪をとらえた、面白いジョークとして、教官の中ではよく語られていますね。これは、先輩教官の何人かに聞かされました。いわゆる、教官の間では鉄板ジョークになっていました。(笑)

 



目印教習!の実例

よく目印教習と言われている例を、いくつか挙げてみますね。

言っておきますねど、私がしているわけではありませんよ。(笑)

それぞれで一番よく聞いたと思う例を紹介します。

コミュニケーションを積極的にとる(傾聴を心がける)と、教習生から話してくれるのです。

教習生の方から、「この前の先生にはこのように習いました!」と言って頂けるのです。

まぁ、補修&補修続きで困っている方には、目印教習もどきの手法を使う事もありますけどね。(笑)

一時停止

一時停止の時は、「(例)松の木の太い幹が真横に見えたら止まればいいよ。」ですね。(笑)

発着点

 発着点の場合、「フロントガラスの左隅(下の方)に、停めたいポールが見えたら、直ちに止まれ!」ですね。

クランク

クランクの時に、

「ドアロックのスイッチが横向きの縁石に重なって見えたら、ハンドルを目一杯切って!」

(それこそ、目印教習の最悪パターンですね。ドアロックのスィッチは、車種によってまちまちですからね。教習車でしか使えません。)

「曲がり終えたら、前方に見える左から4本目のポールが正面に見えたら、ハンドルまっすぐに戻せ!」等ですね。

(このポールを目印にするのは、是認されている場合が多いようですね。そもそも、目印の為に設置されていると思い込んでいる教官が多いようです。実際、一部の運転教本には、ポールを目印にするように思わせる記述もありますからね。)

S字

S字の時には、「左前方の車のコーナーポールが縁石と重なったら、ハンドルを一回転回して!」ですね。

方向変換

 方向変換では、「左の桜の木の根元と運転席が並んだら、ハンドルを全部切ってごらん」

 「ポールが助手席後方の窓の一番後ろに見えたら、ハンドルを全部左に切りなさい。」

縦列駐車

縦列駐車では、「左の信楽焼のタヌキと運転席が並んだら、ハンドルを左に全部切ってごらん」

等ですね。



目印教習!にならない為にに私が行った方法の一例!

目印教習にならないよう「道路を見る!」

私は、基本的に、目印(いや目標)は、基本的に道路を見るように求めています。

運転教本にも、道路を見るように書いてあります。そもそも道路を見なければ、運転できません。視力検査があるのもそのためですよね。(笑)

目印教習にならないよう「ポールを見る!」

 あくまでも、道路を見るのが基本ですが、発着点の時のポールと、クランクで前方に見える時のポールについては見て頂きます。教本にも書いてありますからね。

発着点の時のポールの活用!

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 又、二段階の後退課題である、縦列駐車と方向変換の時のポールも、教本に書いてある通り、駐車車両を示すので、「目印教習」にはならないみたいですよね。教本に則って見るように指導しています。

 通常、道路形状に関係なく設置している目標物(課題に関係のないポール・樹木・石・街灯等)は目印教習になるので、目標物にはしません。

ハンドルを一回転回せ!と言いきらない!

 ハンドルも、「一回転だけ回して!」とか言いきりません。車の速さ、ハンドルを回す速さ、ハンドルを回し始めるタイミングで違うからです。

 「ハンドルを少しずつ回して、車の進む方向と動きを予測してみて下さい。」と言うようにしています。

もう一つ、気を付けているのが、自動車から降りて、

「ほら、今の状態で、前輪が、縁石と平行になっているでしょう。今あなたはハンドルを一回転回していますよね。このままでここは行けそうだと思いませんか?」と確かめてもらうようにしています。

タイヤの向きを把握してもらう!

  一回転、回した時のタイヤの向きを把握してもらいます。更に、縁石との間隔も把握してもらいますね。後続車が居ない時は、一旦車から降りてもらいます。後続車が居る場合は、窓から顔を出して、右前輪の位置及び道路の右端との間隔を確認します。更に、ハンドルを一回だけ回した時のタイヤの向き(角度)も確認していただきます。

車体(タイヤを含む)との間隔を確認する!

 左前輪の確認の時は、手鏡で前輪の位置を確認してもらう事もあります。同じように、道路(コース)とタイヤの間隔、タイヤの向き(角度)を確認してもらう事もあります。

 道路(コース)以外の物を目標にするから、目印教習と言われるのです。

 タイヤの向きを確認させず、一回回せば行けるという指導をするから目印教習と言われるのです。

 はっきり言って、教官の中でも、「目印教習」に対する認識というか理解が不充分だと感じます。

 私は複数の教習所での勤務経験がありますが、どちらの教習所でも、私に「目印教習だ!」と批判した人が、目印教習をしていたのには笑いしましたし、唖然としました。

教習生が言いましたもん。「『一番端っこのポールが後方の窓ガラスに見えたら、ハンドルを一気に回せ』と言われました。」と。

その教官の口調まで真似をして(笑)、更に、その教官特有の鉄板ジョークまで真似したので間違いありません。



目印教習!と言われないための3か条!

① 基本的に、コース(主に路面)しか目標にしない。

コース設定上必要なポールや縁石等は許される。

② ハンドルを一回転回す!とか言いきらない!あくまでも目安だと認識してください。

③ 今、タイヤがどちらに向いているかタイヤと縁石(路端)との間隔を可能な限り認識させる。

だと思います。

自分なりの見解を持っていれば、先輩に指摘された時も、議論できますし、反論できますし、ひいては、目印教習の定義も明確になると思います。

少し、教官(教官)目線の無いようになりましたが、教習生の皆さんも理解しておけば、より冷静に、客観的に指導を受けられるのではないでしょうか?

 



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私は、過去に傾聴を大切にする「カウンセラー」だったこともあり、聞き出すのは得意です。

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