自動車の【運転手順】とは?(乗車前~乗車後)毎回教官に指摘される人多数!珍教官の珍教習日記!

まず、最初に、自動車に乗る時の手順をお示ししますね。手順は、全国共通なのですが、順番は、教習所によって違いがあるようです。又、中には、順番を決めてないところもあるようです。

私は、複数の教習所の勤務経験がありますが、A教習所で教習所側で印刷されたものはなく、担当の教官が、独自に作っていましたので、はっきり言ってバラバラでした。発言力のある(悪く言えば声の大きい)教官の気持ち次第て、朝令暮改になることもしばしばでした。

B教習所では、手順表が入所日に配られました。ブツブツ文句を言う教官もいましたが、基本的に従っていましたし、教習担当が適宜改定していました。

ここでは、複数の教習所で勤務経験のある私が、手順表を作ってみました。

覚えやすさを重視して作りましたので、もし、あなたの通う教習所が違う順番を勧めてきたら、そちらに従ってくださいね。

 

  1. 教習所教官による運転教本参考書
  2. 手順が大切な理由!
    1. 毎回必ずしなければならない!
    2. 手順を覚えれない人は、覚えが悪いと思われる!
    3. 手順を覚えないと時間のロスが多い!
    4. 手順を覚えない=ヤル気なし と思われる!
    5. 手順を覚えない=教官もモチベーション上がらない!
  3. 乗車の手順(乗車前から乗車まで)
    1. 自動車に乗り込む前の手順(確認)
      1. 自動車の周囲を回って安全確認!
      2. 自動車の下も安全確認!
      3. 運転席横で左右の確認!
      4. 運転席側は交通量が多いので注意する!
    2. 自動車に乗り込む時の手順(確認と操作)
      1. 自動車に乗り込む時(前後確認)
      2. 自動車に乗り込む時(ドア開け)
      3. 自動車に乗り込む時(乗り込み)
      4. 自動車に乗り込む時(後方確認)
      5. 自動車に乗り込む時(ドア閉め(1段階目))
      6. 自動車に乗り込む時(後方確認)
      7. 自動車に乗り込む時(ドア閉め(2段階目))
    3. 自動車に乗り込んだ後の手順!~運転準備
      1. ドアロックをする!
        1. 防犯目的
        2. 安全性
    4. 座席(シート)の調節!
      1. 座席の前後!
      2. 背もたれの角度!
      3. ヘッドレストの調整!
    5. ハンドルの調整!(チルトステアリング)
    6. ミラーの調節!
      1. ルームミラーの調節!
      2. サイドミラーの調節!
    7. シートベルトの着用!
  4. 教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!
  5. 技能教習(普通車)の教習項目ごとにリンクした投稿記事一覧です!
  6. 「自動車学校」でお悩みの方、次の投稿記事一覧をご覧ください!。

教習所教官による運転教本参考書

まずは、こちらをご覧くださいね。「コツと方法」シリーズでの、基本的な私の意図と参考文献を示しています。

このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。

運転教本では「堅苦しくて分かりにくい。」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい。」「裏技的な事を知りたい。」という要望を受けて、私の経験から作成しました。

そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。

私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。

運転教本の参考書!教官経験者達の指導方法(例)!珍教官の珍教習記録!
自働車の運転の教習(勉強)には、運転教本というものがあります。これは、学校の教科書のようなものです。巷では、参考書(これを読めば一発合格!等)もたくさん販売されています。 参考書には、教科書にない情報がたくさんありますね。売るために、...

手順が大切な理由!

毎回必ずしなければならない!

なぜ、【手順】が大切なのか?それは、毎回(練習の度に)指導されるからです。

手順を覚えれない人は、覚えが悪いと思われる!

厳しい事を言いますが、「毎回言われる手順が覚えられない人に、坂道の通行や狭路通行が覚えられるわけない。」と言うのが正直な感覚です。

手順を覚えないと時間のロスが多い!

又、手順が覚えられない人は、時間のロスをしています。手順がバラバラだと、約5分くらい再確認しなければなりません。

間違った手順で行っていると、それを修正するには思った以上に時間を取る事も有ります。

手順を覚えない=ヤル気なし と思われる!

手順を覚えない人は、「本当にヤル気あるの?」、「免許本当に取る気あるの?」と思われます。

手順を覚えない=教官もモチベーション上がらない!

教官側も、まず、覚えてないこと(覚え間違い)を指摘し、正しい手順を説明し、出来てるかどうかを指導し、それから、本時の【教習項目】の指導に当たるわけです。

教習項目については、こちらからご覧くださいね。

自動車教習所の教習項目って何?項目知ってると不安が減る?教官の指導が分かる?珍教官が教えます!
教習所で、教官から「予習・復習をしましょう」と言われたことがある人は多いのではないでしょうか? しかし、「何を予習したらよいのか?」と思いませんか?次の教習の内容を教えてくれる人はほとんどいませんね。 しかも、教えてくれる教官で...

はっきり言って、ここですでにお疲れモードになります。

しかも、ここで教えこんでおかないと、次の担当教官に、「手順くらい覚えさせておけ」と叱られるのです。

乗車の手順(乗車前から乗車まで)

自動車に乗り込む前の手順(確認)

ここでの確認は、「周囲」「下」「左右」です。

実際に、動きを頭に描きながら(可能ならば動きながら)、身体で覚えてください。

但し、公衆の前でしないように!不審者扱いされても責任は持ちません!

自動車の周囲を回って安全確認!

・車体の周辺に、人・動物が居ないか?

・車体の周辺に、物が無いか?

・タイヤがパンクしていないか?

・車体に傷や凹みがないか?(特に四隅)

・ガラス部分の汚れや割れはないか?

・その他、車体に異常はないか?

自動車の下も安全確認!

・車体の下に、人・動物が居ないか?

・車体の下に、物が無いか?

・オイル漏れや水漏れ等の異常はないか?

・自動車の部品等が取れかかっていないか?落下していないか?

運転席横で左右の確認!

・運転席のドアを開ける前に、前後(左右)を見る。

(ドアを開けると、1m近く車道側にはみ出します。)

(当たらないギリギリでも、恐怖を感じて事故を誘発することがあります。)

(ドアを開ける事によって、直近を通過する自転車等に危険を及ぼす危険がないか?)

運転席側は交通量が多いので注意する!

「運転席側は交通量が多いので注意する!」と教官に言われて困っているという話も良く聞きます。私は、以下のように指導していました。

 車道側を通らないと、運転席に座れませんよね。しかし、教官は「右側をなるべく通らないように」と言います。
 私は、助手席(又は後部座席左側)から降りたら、まず、
「自動車の左側から前に移動して、前方正面から自動車の下まで確認してください。→
「自動車の左側を安全確認しつつ左側から自動車の前方に移動して下さい。」→
「自動車の前方と、正面から車の下まで確認してください。」
 (ここで、「前輪の間に一万円札が落ちてるかもしれないよ!(笑)」と言います)→
「車の左側を通って、真後ろに回り車の下まで確認して下さい。」
 (ここで、「後輪の間に十万円金貨が落ちてるかもしれないよ!(笑)」と言います)→
 「自動車の右側に出る前に、前方・後方から交通の安全確認をして下さい。」→
「車の右側を通過しながら、車の右側を確認して下さい。」→
「そのまま車の前方に回り自動車の下まで再確認してください。」→
「運転席の真横に立ち、右左を確認して運転席に座って下さい。」
と言うように指導していました。
 こうしておくと、車の右側を通行する車の運転者にも、左側から前方・側方・後方を確認しているあなたを見て、「この人はこれから運転席に乗るぞ!」と予告できるからです。

自動車に乗り込む時の手順(確認と操作)

ここでの確認と操作は、「前後確認」「ドア開け」「乗り込み」「後方確認」「ドア閉め(1段階)」「後方確認」「ドア閉め(2段階)」「半ドア確認」「ロック」です。

自動車に乗り込む時(前後確認)

ドアの横に立ったら、前後を確認して、直近を走行する車両等に危険を与えないかを見ます。

自動車に乗り込む時(ドア開け)

必要分だけドアを開けてすみやかに乗り込む!

必要分とは、「不必要なほどドアを開けない」という事です。

よく、ドアを全開にして乗り降りする人を見かけますよね。見ていて横柄です。危険ですし、スマートさに欠けますよね。場合によっては、その人の人間性まで疑われます。

自動車に乗り込む時(乗り込み)

乗り込む時は、基本、足を先に乗り込ませ、その後シートにお尻を乗せます。

自動車に乗り込む時(後方確認)

ドアを閉める前に、後方確認をします。一見無駄のように見えますが、ドアの端っこに自転車が激突するのと、ドアの緩衝部分に激突するのでは、大きな違いがあります。

自動車に乗り込む時(ドア閉め(1段階目))

後方確認が終われば、ドアの後端が、車体と約10㎝位の所で一度止めます。

自動車に乗り込む時(後方確認)

ここで、もう一度、後方確認をします。二段階で閉める時の確認は、残り10㎝程度まで閉めてから、すき間から後方確認をするのです。

ここでの確認は、「ちょっと待って!」とドアに手を出す人が居たり、子どもが思わぬところに手を伸ばしている時などの確認も含みます。

自動車に乗り込む時(ドア閉め(2段階目))

約10㎝位の所で止めてから、ドアを確実に(しっかり)閉める。

確実にと言うのは、思いっきり ではありません。手を挟む可能性があるし、車体も傷めます。

何故、二段階で閉めるのかと言うと、自動車が歪む可能性があるという事です。

自動車のドアは、重さが50㎏~100㎏位あると言われています。

100㎏の重さのものが、思いっきり力を入れて自動車本体に衝突したらどうなるか想像してみてください。

実際、力のある大男が、複数教習の時に目一杯力を込めて、ドアを閉めたのを何度か経験しましたが、耳が「キーン」と鳴り、すごい衝撃だったことを思い出します。

ドアを閉める時は、きちんと閉まるまでドアから手を離さない事です。強く閉めると手がしびれますので、ドアの気持ちもわかるでしょう。

私も、実際に経験があります。

シートベルトがほつれて、きちんと出ない時に、運転席のドアを開けて、シートベルトを正常に伸ばしてあげました。その時、教習生が、「先生ありがとよ」と言って、運転席のドアをバーンと閉めたのです。私が慌てて手を引きましたが、ギリギリ指先をかすめるようにしてドアが閉まりました。かすめただけだったので怪我はしませんでしたが、指が何本か無くなるのではないかとゾッとした経験があります。

自動車に乗り込んだ後の手順!~運転準備

ドアロックをする!

防犯目的

・人を疑いたくないけど、通り魔事件とか無差別殺人事件とかありますよね。

・又、後部座席の教習生の持ち物が奪われる可能性があります。

私の経験では、最初の勤務校で、こんなことがありました。その教習所では、古い教習車で「集中ドアロック」ではありませんでした。

或る日、信号待ちをしていたら、突然後部座席が開けられ、男性が乗り込んできたそうです。

「ちょっと、〇〇駅まで急いで行って!」

どうやら、タクシーと勘違いしたそうです。

すぐに勘違いに気が付き、降りたそうですが、傷害事件や窃盗事件になる可能性だって考えられますよね。

安全性

ちまたでは、「ドアロックは衝突の際にドアが開いてしまう事を防ぐことは出来ない!」とも言われていますね。

しかし、運転中に気を失った方のレスキューの映像などを見ていると、最近のドアロックを解除するのは人力では難しいみたいですね。

やはり、安全性は増していると思います。

しかも、半ドアだとロックできない車も増えてきていますね。

座席(シート)の調節!

正しい運転姿勢は、運転上達に不可欠です。特にMT車の場合、シート調節の改善で、エンストが激減します。

詳しくはこちらから。

正しい運転姿勢のコツと練習方法!珍教官の珍教習日記!安全運転に大切な理由は何?。教習生に評判の説明と指導方法!
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座席の前後!

左足はフットレストに常時置けるように。MT車の場合は、クラッチも踏み込みやすいかが大切。

右足は、踵を床に付けて目一杯踏み込めるように、フットブレーキは踵を床から浮かせた状態で目一杯踏めるように。

背もたれの角度!

・背もたれは、ハンドルが保持しやすい角度に。背中を背もたれに付けて、両手をピンと前に伸ばしてハンドルの上端に乗せます。その時、両手の手首がハンドルの上端に乗るくらいがお勧めです。

ヘッドレストの調整!

背もたれの上についている、頭部を支える「まくら」のようなものです。

運転者の後頭部が、ヘッドレストの中央付近に来るようにするのが良いです。

ほとんどの車両は、ヘッドレストを両手で両方から保持して、軽く引き上げる感じで調整できます。

逆に、前の運転者が上げていて、下げたいときは、金属のアームの根元付近についているスイッチを押すことで下げることができます。

ハンドルの調整!(チルトステアリング)

ハンドルポスト(ハンドルと車体を繋いでいる部分)の下部(左足に近い方)に短いレバーがあります。

これを解除すると、ハンドルが上下・前後に5cm程度動きます。いわゆる、「微調整」です。

詳しくは、教官に聞いてみてくださいね。

ミラーの調節!

ルームミラーの調節!

ルームミラーは、左手で調整するのが基本です。

鏡面に後部ガラス(リアウインドウ)から外が一番見える角度に調整します。

サイドミラーの調節!

 

シートベルトの着用!

 



教習生からの質問にQ&Aで全力で答えてみました!

自動車学校の教習は、ほとんどが、一対一 です。教習生から、率直な質問が寄せられます。

私は、過去に傾聴を大切にする「カウンセラー」だったこともあり、聞き出すのは得意です。

又、実際の教習経験だけでなく、SNS等で、面識のない方の質問にも対応してきました。

そこで、教習生やSNSで受けた質問に答える形で、書き続けた記事を、Q&Aと言う形でまとめました。お役に立てれば嬉しく思います。

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