自動車学校の合宿免許に行きたい！【入校不可地域】って何？何故入校できないの？珍教官が教えます！

　住民票のある場所では合宿免許は受けられないのはなぜなのか？　　　　　　　　　　　　　　　  合宿免許に参加してみたいと考えて教習所探しをすると、あることに気づくと思います。合宿免許の申し込みの所に、教習所がある都道府県や市町村、またはその近隣に住民票（場合によっては本籍地）がある人は入校できないという制限が設けられていることです。この制限が掛かっている地域のことを「入校不可地域」と呼びます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回は、「入校不可地域」について、解説します。

合宿免許の「入校不可地域」って何？

合宿免許を実施している教習所は、日本全国様々な地域にありますよね。

合宿免許では短期間で教習を受け、検定を受けることができるため、まとまった休みを取りやすい学生には特に人気があります。
しかし、これらの合宿免許を行っているほとんどの教習所では、「入校不可地域」と呼ばれる地域が設定されています。これはホームページにも記載されています。

住民票が「入校不可地域」内である場合はもちろん、本籍地が「入校不可地域」内である場合も、もちろん入校することはできません。これは、学生が実家のある本籍地から、県外の大学に住民票を移した場合、実質実家がある場所が帰省先なのに、教習所がある都道府県や市町村でないところに住んでいる場合を想定しているのです。

「入校不可地域」は、自動車学校がある都道府県や市町村だけでなく、近隣も「入校不可地域」に指定されていることが多いようです。

何故「入校不可地域」が設定されているの？

合宿免許を行っている教習所の多くで設定されている入校不可地域、これは一体何のために設けられているのでしょうか。

合宿免許が誕生した理由！

合宿免許というシステムが誕生した理由は何なのでしょう。

元々、免許を取得するためには、教習所へ通って一定時間教習を受けることが必要です。教習はカリキュラムが決まっているため、又、一日に教習できる時限数が決まっているため、AT免許でも最低14日、MT車では最低16日、の日数が必要です。

しかし、通学できる教習所が近くにない方にとっては、それだけの時間と移動時間を考えると、免許を取得するのが困難になります。そこで合宿免許というシステムが生まれました。
合宿免許というのはそもそも通学できる教習所が近くにない人々のためにできたのです。

教習所が近くにない方が短期集中で教習を受け、免許を取得できるようにすることを目的としているのです。物理的に通学で教習を受けることが困難な方のために考えられたシステムなのです。

宿泊施設を用意し、食事も済ませられるようにし、教習に集中できるよう配慮しているのです。
通学可能な地域に住んでいる方の場合、自宅等から教習を受けることができます。

通学可能な方まで合宿免許参加可能としてしまうと、通学教習より比較的費用が安いとされる合宿免許にばかり応募者が殺到してしまうかもしれません。そうなると、本当に合宿免許を必要としている方が利用できなくなってしまいます。そのため、合宿免許を行っている教習所では、「入校不可地域」というものを設定しているのです。

「入校不可地域」の範囲は？

　入校不可地域は、合宿免許を行っている教習所それぞれが独自に設定しています。

例えば、A教習所では、合宿教習所と同一の県に住んでいる方は入校できないと定めています。

また、B教習所では、教習所が運航している教習生送迎の対象地域範囲内に住む方の入校を断っています。
基本的には、合宿免許を行っている教習所の近隣地域は「入校不可地域」です。合宿免許を利用して免許を取得しようと考えている方は、入校希望の教習所の入校不可地域に自分の住所が含まれていないかどうかを必ず事前に確認しましょう。

「入校不可地域」おわりに！

合宿免許で運転免許の取得を目指す場合、最短約2週間で卒業可能です。そのため、ある程度まとまった休みを取りやすい方にとっては、集中して割安の値段で教習が受けられる合宿免許は非常に魅力的だと思います。
近くに通学できる教習所がある場合でも、遠方の教習所なら合宿免許を利用できます。

　又、過疎化を始め、様々な理由で、合宿に力を入れている教習所も増えています。特にネットの普及により、合宿生が良い評価をしてくれると、全国に散らばる卒業生が良い噂を広げてくれる可能性があるため、様々なサービスで教習生の獲得を目指します。

又、友人同士で、旅行気分で参加することもできるため、楽しみながら短期間で免許を取得したい場合、合宿免許への参加を検討する人が増えてきました。

また、地元に通学できる教習所がない方にとっては、大変便利なシステムです。近くに教習所がないからと諦めたりせず、合宿免許に参加して免許の取得を目指しましょう。