初乗り料金も改定され、短距離なら以前よりかなり使いやすくなったタクシー。これまで近い距離だとタクシーに乗るのを躊躇していた人も気軽に乗車できるようになり、タクシー利用客の増加も見込まれています。
しかし、利用者が増えるのは嬉しい一方、困ったお客さんも多いと嘆くタクシー運転手が居ます。今回は、現役のタクシー運転手として、同僚の現役運転手と元運転手に、「こんなタクシー利用客はうんざり」というお客さんたちの特徴を調べてみました。
吐く、起きない、 酔っぱらい客は、絶対に嫌だ!
吐く乗客(酔っぱらい)
吐かれるのが一番困ります。「嘔吐」とも言います。車内の匂いや汚れのクリーニングもあります。はっきり言って、その後は(ひどければ翌日も)他のお客さんを乗せられないのです。営業妨害です。
さらに言いますと、その排泄物 とか 嘔吐したものの 処理は タクシードライバーが行わなければならないのです。 いくら 見た目をきれいにしたからと言って 臭いとかが残ります。 はっきり言って 排泄物や嘔吐物があると その日の営業は 無理です。 付け加えますと翌日そのタクシーを使う予定の乗務員にも嫌味を言われます。
又、タクシー乗務員は、正式には、「クリーニング代」や「車両の使用不可による営業」「汚物の処理」についての損害賠償は出来ないことになっています。
タクシー会社にとっては、大損害です!
乗務員は、たいてい、ビニール袋を用意していますし、吐きたくなったら車も止めます。いくらでも対処はできるのに、車内で吐くお客さんがいるんです。弁償金をもらうこともありますが、ごまかして吐き逃げする人もいますね。
でも、酔っ払ってなくても、体調不良や車酔いで吐く人も居ます。これについても損害は同じなのですが、同情の余地はありますね。
起きない乗客(酔っぱらい)
例えば「横浜」と行き先を告げた後酔ったまま爆睡し、近くなって声を掛けて起こそうとしても起きないお客がいます。実は、タクシー運転手は、お客さんに触れてはいけないのです。従って、どうしても起きない時は警察に行ったり、警察を呼んだり、業務外の仕事が増えてしまうのです。
しかも、警察に止めてしまうと、「行き先が違う」と文句を言われるのです。不安を感じ、対応に神経をすり減らし、時間を浪費し、お客に文句を言われる…。良い事は一つもないのです。
乗車時にかなり酔っているなと思ったら先に住所を細かく聞き出しておくことにしています。お客が、住所を言えないとわかったら、飲み屋にお返しするか、一緒に飲んでいた人にお願いするか、警察にお渡しするか、と判断するのも大変なのです。
タクシー車内を公共の場と思わないお客はマナー違反です!
車内で飲食されるお客さん
車内で飲食されるお客さんが嫌です。飲物や飴でも、こぼされたり、飴の舐めかけたものをシートの上に放置されると、次のお客さんにクレーム入れられます。
又、匂いがキツいものなんかを食べられると本当に困ります。
「運転手さん、昼飯にキムチ食べたのか?」とお怒りモードで喧嘩を売ってくる人も居るのです。
車内でいちゃつくカップル客
車内でいちゃつくカップル客もよく居ますが、バレていないつもりでも全部我々にはわかります。というか、より安全運転しなければならないし、急ブレーキや急ハンドルは厳禁だと、気を遣うのです。車は密室ですから二人の世界に入り込んでしまうのでしょうが、他人がいることを忘れず、節度を持ってもらいたいですね。
料金で文句を言うお客はNGです!
料金は、タクシーの運送約款で決められています。いわゆる、【距離料金】と【時間料金】があります。
我々、 タクシードライバーは 運送約款に従って、料金を頂いております。
もちろん 特定のお客さんを 安く 運送したりすることは禁止されています。
時々、「 自分は安く行ってもらった」
値段が高いとキレるお客!
「いつもより100円も高い」などと、支払いでキレるお客さんが嫌です。同じ道でも、信号や混み具合によって多少変わりますし、わざと遠回りしなくても誤差はあるものなんです。
安くしろとゴネルお客!
値切ってくる客
目的地に到着してから、「時間内に着かなかった」とか「遠回りした」「道を何度も間違えた」と支払いを拒否したり、値切ってくる客が嫌です。本当にこちらのミスならば、私は返金しますが、お客様の指示の曖昧さや、お客様の指示したコースが渋滞していた場合は、いわゆる「自己責任」です。
ナビで検索すると、怒るお客!
初めて行く土地、又は、いくつかの経路がある目的地に向かうのでナビを入れようとすると「急いでるんだから、わからないなら乗せるな」「タクシー運転手のくせに〇〇駅も知らないのか」と、怒り出すお客さんが結構います。こちらは迷ったり間違えたりしないために、確認のために対策しているのです。
ナビは、目的地と経路の確認でもある!
ナビで経路を選択したら、お客さんから「私、〇〇駅と言いましたか?ごめんなさい、△△駅でした。」という事も有ります。私も、おかしいなと思ったら、ナビに音声入力するようにします。
すると、お客さんが間違いに気づいて、「おかげさまで、真反対の方向に行かれるところでした。良かったです。」と感謝された事も有ります。
わざわざ、時間をかけて丁寧に対処しているのに、これは、私に言わせればいちゃもんです。
高性能のナビだと時々刻々と変わる渋滞状況がわかる!
しかも、ナビですと、どちらの道が近いかもわかりますし、高性能のナビだと時々刻々と変わる混雑状況もわかります。
ナビだと、これから走るルートが分かる!
しかも、お客様にも、今、走っているルートが分かるので、不安が軽減されると思うのですが、いかがでしょうか?
私は、「ナビ通りいきますが、お客様の希望のルートがあればおっしゃってください」と言うようにしています。
お客様も、経路の指示がしやすい!
よりスムーズに、安全に、お客様をお送りするためにとても役立つのです。実際、「運転手さん、ナビでは右折してるけど、ここは直進で行って。こんな狭い道を行ったら、対向車が来たらなかなかすれ違えないので時間がかかるんだよ!」というお客様もおられます。
又、「ここで右折して!」などと、急な指示をしなくて済むので、安全度が増すと思います。
ナビを使う運転手は、「プロ意識が高い!」
ナビひとつで「プロ意識が足らない」と説教してくる客は何も知らないですよね。むしろナビ無しで運転する方が、お客様をけむに巻いて(笑)、遠回りしやすいんですよ。
タクシーを待たせる客
5分待つと1000円の損失?
配車の予定が狂う。
花番を取れない!
後の予定が立たず 不安になる。
多くのタクシー会社が5分以上待たない!
タクシー料金の値上げになるかも?
タクシーを急がせる客
タクシーに探す前に 自分が早くタクシーを呼べ!
急いだのに支払いはゆっくり!
多くの運転手の 対策法
珍教官 の対策法
もしかしたら困った客かも?運転手の見分け方とは?
毎日色々なお客さんと接するタクシー運転手さんたちは、「このお客さんは要注意」だと乗車時にわかるようになってくると言います。その見分け方のポイントを教えていただきました。
こんなお客になると、「要注意人物」と思われるかもしれませんよね。
挨拶されないお客さん
乗車された時に、運転手が挨拶をしても挨拶されないお客さんは要注意です。タクシー運転手を見下しているようなタイプは挨拶なんてしませんから、ちょっとのことで怒り出します。
地名だけを単語で行き先を言うお客
タクシーに乗車して「表参道」と地名だけ行き先を言うお客さん。又は、「静岡の方に行って」とお言うお客さん。普通は「表参道のセブン迄行って下さい」とか、「横浜市まで行って」とかと言いますよね。名詞だけや、曖昧な方向しか言わない客は、話しかけても無視なんてこともあるのでトラブルがないように敏感になります。
真っすぐ行ってと目的地を言わない客
「真っすぐ行って」と目的地を言わない客は問題を起こすタイプ。その後も直前で「左に曲がって」とか「車線変更して」と細かく指示を出して来て、自分の思い通りにいかないと文句を言ってくることが多いんです。
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