駐車ブレーキの使い方なんて、しっかりかければよいのだろう?とお思いの皆さん。駐車ブレーキの使い方は奥が深いのです。(笑)
勿論、本来の、名前通りの『駐車」(今回は停車も含む)の時には、多分皆さんが実践している方法でいいでしょう。
しかし、坂道発進の時には、駐車ブレーキを使うのは、自動車の【停止状態】を保てば事足りるのです。
坂道発進の際に、駐車ブレーキをかけて、発進しようとするときに、駐車ブレーキの解除に苦労した人は居ませんか?
意外に多いのですよ。このあたりを今回は深掘りしていきたいと思います。
珍教官の珍教習!運転教本参考書
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい。」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい。」「裏技的な事を知りたい。」という要望を受けて、私の経験に基づいて作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
そもそも駐車ブレーキとは?
駐車ブレーキは、基本、自動車を駐停車させる時に用いるものです。時に、停止状態を保つときにも使われます。
つまり、停止・停車・駐車した際に、その「停止」状態を継続させる場合に使用します。
因みに、学科教本の【駐停車】の項に、
駐車=「駐車とは継続的な停止」と書かれ、
停車=「駐車にあたらない停止」と書かれていますね。
でも、みなさん経験がおありのように、坂道発進でも、駐車ブレーキは使われます。
駐車ブレーキは基本的に右足以外で操作します!
わざわざ、「右足以外で操作します」と書いたのは、理由があります。
駐車ブレーキは、左手・左足・右手(これはごく稀ですが)で操作するものがあるからです。
又、「右足以外」とあえて書いたのは、左足でフットブレーキを踏む人や、右足で左足で操作する駐車ブレーキを踏む人も結構おられるからです。
駐車ブレーキの主な呼び名!
駐車ブレーキ
駐車する為のブレーキですので、目的を名称にしていますね。
パーキングブレーキ
駐車の事を英語で「パーキング」と呼びますので、駐車ブレーキと同じ目的を名称にしています。
サイドブレーキ
駐車ブレーキの装備されてる位置を示しています。運転席の横(サイド)にあるから、サイドブレーキと言います。
ハンドブレーキ
駐車ブレーキを操作する体の一部を示しています。手(ハンド)で操作するから、ハンドブレーキと言います。
フートブレーキ
これは、昭和時代の年配の方がよく使っていた、今では死語に近い言葉です。足で操作する駐車ブレーキなので、フートブレーキ と呼んでいました。右足で踏む、フットブレーキと区別するために、フートブレーキ と言っていたようです。フートブレーキはフットブレーキの意味に使われた事も有るので、今ではほぼ絶滅した呼び名です。(笑)
駐車ブレーキの種類!
レバー式サイドブレーキ[ハンドブレーキ]
左手(一部右手)で操作
レバー式サイドブレーキは、以前まで主流だったパーキングブレーキ(サイドブレーキ)です。運転席の横にレバーが設置されており、このレバーを引き上げるとブレーキがかかります。そして、レバーの先端にあるノッチ(ボタン)を押しながら戻すことで、ブレーキが解除されます。
足踏み式パーキングブレーキ
左足で操作
足踏み式パーキングブレーキは、AT車のみに採用されているパーキングブレーキです。運転席足元のブレーキペダルの左に設置されており、このペダルを踏み込むことで作動させることができます。基本的に解除方法はもう一度ペダルを踏み込むだけです。もしくは、センターコンソールに設置されているレバーを引くことで解除するタイプもあります。
電動式パーキングブレーキ
左手(一部右手)で操作
近年増加している電動式のパーキングブレーキは、モーターを活用したパーキングブレーキです。ボタンを押す或いは小さなレバーを操作することで、ブレーキを作動させられるので、操作が簡単なのが特徴。
また、通常のレバー式サイドブレーキなどと違い、誰が操作しても同じ強さでブレーキをかけられます。解除方法は車種によって異なりますが、もう一度ボタンやレバーを操作することで解除させられるタイプや、アクセルを踏むと自動解除されるタイプなどがあります。
足踏み式パーキングブレーキ
AT車のみに採用
MT車では、通常、クラッチペダルの位置にある為、基本、AT車のみに採用されています。
左足で操作
足踏み式パーキングブレーキは、AT車のみに採用されているパーキングブレーキです。運転席足元のブレーキペダルの左に設置されており、このペダルを踏み込むことで作動させることができます。 MT車では、通常クラッチペダルがある場所に付けられている事から、クラッチペダルのないAT車のみに採用されています。従って、左足で操作します。
基本的に解除方法はもう一度ペダルを踏み込むだけです。もしくは、センターコンソールに設置されているレバーを引くことで解除するタイプもあります。
全自動式パーキングブレーキ
近年高級車に多く見られてきています。
代表的なのは「レクサス」ですかね。シフトレバーを、P(パーキング)にすると、数秒後にPの赤いビックリマークが表示され、自動でパーキングブレーキがかかります。
解除するのも自動です。シフトレバーをパーキングの位置から動かすと、数秒後に解除されます。
初めての人は、「あれ?駐車ブレーキがない!」と慌てますね。
ステッキ式サイドブレーキ
前席ベンチシート車に多い
左手(一部右手)で操作
ステッキ式サイドブレーキは、ハンドルの左下あたりに設置されていることが多いステッキ式のサイドブレーキです。T字のレバーを手前に引くことでブレーキが作動し、90度ほど回転させると駐車ブレーキが作動した状態を保てます。回しながら押し戻すと解除される仕組みです。車の前列がベンチシートであった時代に主流だったタイプで、現在ではハイエースなど一部の車種のみに採用されています。又、古いMTのタクシーなどでも見かけます。運転席の横に2人のお客さんを乗せれるタクシーはこのパターンが多いですね。
駐車ブレーキのかけ方!珍教官の珍教習記録!
駐車ブレーキのかけ方について教本を読むと、「しっかり」「確実に」とか書いてありますね。
しかし、どこにも、「目一杯」とか「力一杯」とかとは書かれていないのです。
駐停車の場合の駐車ブレーキのかけ方
駐停車の際(特に運転者が自動車から離れる場合)は、駐車ブレーキは、「目一杯」とか「力一杯」かけるのが良いでしょう。
なぜなら、運転者が車から離れると、何かのひょうしに自動車が動き始めても制御できないからです。
MT車であれば、ギアを、リバースか1速に入れますが、特に教習生の技能レベルでは、クラッチが踏み込めてなく、ギアが入っていないことがよくあります。
又、AT車の場合は、ギアをパーキングの位置にしないとエンジンをオフにできませんが、教習所でもエンジンを切り忘れて駐車している車をたまには見かけます。教官と教習生が共に確認しているはずなのにこの有様です。
又、現在では改善されていうかもしれませんが、数十年前には、パーキングレンジは、ほぼ平地では車を停止状態にできるのですが、外部から大きな衝撃が加わると、簡単に破損する(つまり、ニュートラル状態になる)と言われていました。
駐車中に、たの車両にぶつけられたら、簡単に破損します。それが、坂道であれば、坂を故p路毛落ちる事になるのです。
となると、駐車ブレーキだけが頼りになりますよね。自動車から離れる時は、かなりきつく駐車ブレーキをかけておくと良いでしょう。
停止の場合の駐車ブレーキのかけ方
坂道発進などの停止の時には、「確実に」かけるだけで良いのです。「確実に」とは、フットブレーキから右足を離しても自動車が動かない状態でいいのです。
坂道発進の時などは、運転者が運転中ですので、一時的に停止を保てれば充分なのです。
特にMT車の坂道発進の際は、半クラッチ状態のまま駐車ブレーキを解除する必要があるので、難易度が大幅に高まります。
MT車の坂道発進の所でも詳しく書いています。
AT車の坂道発進では、こちらです。
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