技能検定(卒業検定・修了検定)実施の流れと注意事項!珍教官の豆知識!

免許取得の時に、必ず実施される技能検定。殆どの人が初めてのことなので、不安や戸惑いがあるようです。

そこで、現役指導員であった頃に、よく質問されたことを元に、検定の流れと、検定実施の注意事項をまとめてみました。

知っておけば、少しは落ち着いて検定にのぞめると思います。



  1. 検定受検資格(終了検定・卒業検定)受検資格
    1. その段階での学科教習を全て履修している事。
    2. 学科試験を受ける必要がある場合は、【効果測定】 に合格している事。
    3. その段階での技能教習を全て履修している事。
    4. その段階の、「みきわめ(教習)」で、合格している事。
    5. 検定受検申し込みをしている事
    6. 有効な本人確認書類を携帯している事。
      1. 既得免許がある人は、有効な免許証を携帯している事。
      2. 公的機関の本人確認書類を所持している事。
  2. 技能検定当日の流れ
    1. 受付にて
      1. 検定受検資格の確認
    2. 教室に移動
  3. 技能検定実施上の注意(例)
  4. 技能検定実施上の指示(修了検定)(卒業検定)
    1. 確認事項
    2. 検定実施の目的
    3. 検定中の事故防止について
    4. 採点の範囲について
    5. 課題履行条件について
      1. 1.指示速度による走行
      2. 2.脱輪時の措置
      3. 3.縦列駐車
      4. 4.方向変換
      5. 5.上り坂における停止及び発進
      6. 6.駐車時の措置
    6. 検定の中止事項について
      1. 1.減点超過
      2. 2.危険行為
      3. 3.検定員補助
      4. 4.指示違反
    7. 走行順路について
      1. ○ 場内コース
      2. ○ 路上コース
    8. 車の装置について
    9. 服装等について
    10. 合格発表、次番者の同乗等について
    11. まとめ
  5. 珍教官の検定に向かうアドバイス!
    1. 検定員が誰かを覚えておく!
    2. 返事をきちんとする!
  6. 「自動車学校」でお悩みの方、次の投稿記事一覧をご覧ください!。

検定受検資格(終了検定・卒業検定)受検資格

その段階での学科教習を全て履修している事。

因みに、運転免許試験場で筆記試験のみ合格している人でも、学科教習は受けなければなりません。

学科試験を受ける必要がある場合は、【効果測定】 に合格している事。

※ 一種免許であれば、自動二輪免許か普通自動車免許を所持していれば、効果測定を受ける必要はありません。

その段階での技能教習を全て履修している事。

原則は、受験日前日までに履修することになっていますが、受験当日の朝(検定受検迄)に履修しても良いという教習所も有りました。

その段階の、「みきわめ(教習)」で、合格している事。

「みきわめ」合格のことを「良好」「A判定」「合格」という場合があります。人によっては、「検定受けてもいいよ」とか「オッケー」とか言われたりします。又、「じゃあ、検定頑張ってね」と言われる事も有ります。

検定受検申し込みをしている事

当たり前のことですが、検定受検申し込みをしていることが必要です。

検定受検申込については、教習所の受付でご確認ください。

合宿生等の短期コースの人は、教習所が検定受検のン申し込みをしてくれている場合も有ります。

又、担任制や担当制の場合は、担当指導員が申し込みをしている場合も有ります。

有効な本人確認書類を携帯している事。

既得免許がある人は、有効な免許証を携帯している事。

意外に多いのが、既得免許証(仮免許証も含む)の有効期限切れです。

公的機関の本人確認書類を所持している事。

一般的には、健康保険証、マイナンバーカードが多いです。

パスポートも使えたと思います。



技能検定当日の流れ

あくまでも、一般的な流れです。教習所によって違う場合も有ります。

受付にて

検定受検資格の確認

・視力確認

・本人確認(公的証明書)

・既得免許証(仮免許を含む)がある人は、免許証の確認

(教習所によっては、仮免許証忘れと期限切れの確認のため、みきわめ終了後に仮免許証を預かる所も有ります)

・検定説明の教室に移動するように案内される。

教室に移動

・受検番号により指定された席に着席。

・机の上にあるコース図(地図)を確認。

・時間が来たら、検定員による検定説明。



技能検定実施上の注意(例)

これは、とある教習所で、検定員が検定説明の時に使っていたものです。ひょんなことから手に入りました。(笑)

通常は、口頭で読み上げられるだけです。教習所によっては、検定説明の時に配布され、その後すぐに回収されます。

皆に話したり、見せたりするものなのに、何故か、この用紙を教習生個人の手に渡ることはないようですね。

考えられる理由としては、

・検定の要領が変わった時に、以前の配布物を見て、「合格のはずだ」と文句を言われるからかもしれませんね。(笑)

・又は、教習所の決まりとして決まっているのかもしれないですね。

しかし、非公開となれば、見たいのが人情ですよね。特に、緊張しやすい方は、前以て知っておいた方が、緊張が緩和されるかもと思います。

しかし、教習所が特定されないように、多少文章は変えておきます。

もしかしたら、この注意事項を置き忘れて、写真で撮られたことが発覚したら、その教習所や検定員に迷惑がかかるかもしれないからです。

うろ覚えですが、私は2つの教習所での勤務経験がありますが、この【検定実施上の注意】は、名前も内容も、教習所によって違っていたように思います。

検定説明の後、検定説明の検定員が置き忘れたのを見たことがあります。

従って教習所によって、違いがることはお含みおきください。

あくまでも参考にしてください。

 



技能検定実施上の指示(修了検定)(卒業検定)

確認事項

受検番号、号車(車番)、受検者の住所氏名の変更の有無、既得免許証、仮免許証、眼鏡等。

検定実施の目的

1.場内検定

法規履行及び正確な運転操作により、安全かつ円滑な走行ができるか。

2.路上検定

法規履行及び正確な運転操作によって、道路及び交通の状況に応じて、安全かつ円滑な走行ができるか。

検定中の事故防止について

検定中は、交通事故の防止に特に注意してください。もし事故が起き、車両等に損害を与えた場合、損害を弁償してい頂くことがあります。

あくまでも、交通事故の責任は、受検者にあることになります。



採点の範囲について

1.検定は乗車する時から下車する時までの、全ての行為について採点します。

2.検定の成績は100点満点で、70点(大型、中型仮免は60点、二種卒検は80点)以上が合格です。

3.採点の方法は、不良な運転操作等があった場合に減点し、明らかに合格点が得られなくなった場合には検定を中止することがあります。

課題履行条件について

1.指示速度による走行

外周コースの速度指定区間においては、40m/h (大特は5km/h)で走行してください。

2.脱輪時の措置

車輪が縁石に乗り上げた(又は、コース外に落輪した)時は、直ちに停止して、乗り上げる(落輪する)以前の地点まで戻って走行し直してください。そのまま走行を続けると検定中止となります。

3.縦列駐車

コースに平行に停止したのち、後退で駐車範囲内に車体の全部を入れ、駐車を完了した時は、駐車ブレーキをかけてください。

4.方向変換

凹部に交代で入ってください。その後、凹部から、入ってきた方向に出てください。(牽引車による方向変換では、後退を完了したときは、牽引車と被牽引車とを直線状態にしてください。)

5.上り坂における停止及び発進

坂道を通過する場合は、上り坂の途中で停止し直ちに発進してください。

(牽引と大特車は通過です。)

6.駐車時の措置

発着点に帰ってきたときは、できるだけコースの左端に寄せ、車体の先端(二輪車はタイヤの先端)をポールの位置にそろえ、駐車状態にしてください。



検定の中止事項について

次のような場合は、検定が中止になりますのでご注意ください。

1.減点超過

減点数が多く、明らかに合格点を得ることができなくなった場合。

2.危険行為

信号無視、右側通行、踏切不停止、指定場所不停止等、危険な行為があった場合。

3.検定員補助

検定中に、危険を避けるために検定員がブレーキ又はハンドルを操作した場合、又は、口頭でこれに変わる指示を行った場合、若しくは車両の安全運転支援装置が作動した場合。

4.指示違反

検定実施のため指示したにもかかわらず、これに従わない場合。



走行順路について

走行順路は案内します。コースを間違えた場合、正しいコースに戻るまで案内します。ただし、コース間違い自体は減点にはなりませんが、正しいコースに戻るまでの間の運転も採点の対象になります。コースが分からなくなった時は、何度でも構いませんので聞き直してください。

○ 場内コース

1.場内コースはすべて車道とみなします。

2.コース図に走行順路を矢印で示してありますが、これは道順を示しているものであり、走り方や進路を変える位置等を示したものではありません。

○ 路上コース

1.路上検定の採点の範囲は、出発点で乗車する時から到着点で下車するまでの間です。

2.地図上に示してあるコースを検定員の指示に従って走行してください。

3.路上検定では、普通車と準中型の方は、直前合図による停車を1回実施していただきます。

又、普通二種の方は、直前合図による停車を3回、指定場所への停車を1回、大型二種の方は指定場所への停車を3回実施して頂きます。

車の装置について

1.車の装置などについてよくわからない場合は、乗車後、直ちに検定員にお尋ねください。

2.後退の際は、シートベルトを外しても構いません。

服装等について

運転に不適切な服装や履物を着用している場合は検定を受験できませんので、適切な服装等の準備をしてください。

合格発表、次番者の同乗等について

1.検定を公平に行うため、次番者は後部座席に乗車していただきます。不要な助言は絶対にしないでください。

又、携帯電話は電源を切るか、音が鳴らないようにしてカバン等に入れておいてください。

2.合格発表は、全員の方の受検が終わり次第、指定された場所で行います。

3.検定に不合格になった場合は、1時限以上の補習を受けたのちに、次の検定を受検できます。必ず受付に寄り、補習と次回の検定の予約を行ってください。



まとめ

基本的に、今まで教習を受けてきた中で、教官に指導されたことを守って運転すれば良いのです。検定の減点項目や検定中止の事項は多岐にわたっています。

教習では、不適切な運転行動があった場合にのみ指導されることがほとんどです。

検定だからと言って、今までやらなかった事をやろうとすると、その運転行動に対して指導された経験がないので、指導ができません。

今まで、練習して指導されてきたことを、忠実に守って検定に臨んでください。

教官の性格にもよりけりですが、大雑把に言うと、きつく叱られた事は、ほとんどが【検定中止】に該当すると思ってください。



珍教官の検定に向かうアドバイス!

検定員が誰かを覚えておく!

検定員が誰か忘れていると、違う検定員についていってしまいます。特に、よくある名字の人は要注意です。「田中さん」「鈴木さん」…。

間違って、違う検定員についていくと、慌てますので冷静に検定を受けられなくなります。

返事をきちんとする!

最初に名前を呼ばれた時は、勿論、検定員の目を見て返事をしましょう。「○○さん」と呼ばれたら、「はい、〇〇です。」と言えると印象が良いでしょうね。「よろしくお願いします」と言えたら尚良いと思います。

後、せっかく検定員がコースの案内をしてくれるのに、返事をしない人が居るようです。聞こえていないのかと思って再指示すると、「分かってます!」とキレる人も居るんだとか…。

検定員も人間です。検定員を怒らせるのは避けた方が良いでしょうね。

厳しい判定をされても、合格できる自信があるなら良いのですが…。



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