自動車学校を選ぶ時、教官(指導員・先生)がどんな人か?検定員がどんな人か?気になりますね。
自動車学校での教習生同士の会話と言えば、ほとんどがそれですよね。
わかりやすい。優しい。すぐキレる。すぐに補修を付ける。等々。
最近では、ラインやメールなどで、
「私S先生に当たる。誰か当たった人いたら教えて!」なんていうメッセージが飛び交っています。
教官(指導員)としては気になります。当然、教習を受ける側の教習生はもっと気になるでしょう。
勿論、教官(指導員)と教習生との相性もありますから、友達の情報はうのみにはできませんが。(笑)
今回の記事では、教官(指導員・先生)と検定員との相性から自動車学校の選び方を書いていきたいと思います。
教官(指導員・先生)で選ぶポイント!
「教官(指導員・先生)と相性が合わない」という声を聞いた事がありませんか?
人対人。しかもほとんどが一対一。しかも狭い空間の中での50分の技能教習。
その50分が、有益か?無益か?
これは本当に大切に考えなければなりません。
私が出会った、ある教習生(30代女性)のコメントです。その教習生の方は、一対一の技能教習の8回目を終えたところでした。
「先生お世話になっています。ご相談があります。技能教習を担当される先生はどのように決められているのですか?簡単に言いますと、A先生、B先生、S先生、K先生に当たると、時間の浪費です。今後、その先生に当たった場合は、私の費やした時間と教習料金を返していただきたいぐらいです。Z先生、N先生、J先生、O先生には、引き続き当たって欲しいです。当たって欲しい先生を指名できるのであれば、指名料を払ってもいいと思うくらいです。浪費先生に当たると解っているなら、ご連絡ください。キャンセル料は私の方でお支払いします。」
というものです。
いかに、相性の合う教官(指導員)との教習を求めているか?相性の合わない教官(指導員)を避けたいか?が良くわかりますよね。
でも、この方のメールは、多くの教習生の気持ちを代弁していると思うのです。
この記事では、教官(教官(指導員)・先生)と検定員の視点からの自動車学校選びについて述べていますが、他のポイントでの自動車学校選びの参考になる情報を載せていますので、宜しければご覧下さい。
教官(指導員・先生)で選ぶポイント!技能担当教官(指導員)の選択方法
技能担当教官の選択方法 担当制!
★担当制とは、ほとんどすべての技能教習を担当教官が行うスタイルです。中学校の教科担当制のイメージです。あくまでも多いパターンの例です。自動車学校により違う場合もあります。
・担当制のメリット
・ほとんどの技能教習が同じ教官の為、教官による指導のバラツキが少ない。
・教習生個々のの技能の習熟度(苦手な部分)を理解してくれるので、重点的に復習してもらえる。
・教習生個々のの技能の習熟度(得意な部分)を理解してくれるので、効率よく次の段階に進める。
・教習生個々の性格を理解している可能性が高いので正確に合わせた指導ができる可能性がある。
・教官(指導員)と相性が合わなかったら、担当を変えることができる。(ただしハードルは高いです)
・担当制のデメリット
・ずっと同じ教官になる事が多く、異なる指導方法を体験できない可能性が高い。
・なれ合いになったり、単調になる場合がある。
・教官と気まずい事が起こると、その後の教習に悪影響を与えやすい。
・担当教官(指導員)を変更するのが気まずくて、卒業まで我慢することが多い。
技能担当教官(指導員)の選択方法 担任制!
・担任制のメリット!
★担任制は、担任教官が技能教習をほぼ全て担当する訳ではありません。むしろ、教習全般についてアドバイスすることが多いですね。少なくとも、私が経験した担任制はそんな感じでしたね。
小学校のクラス担任制のイメージです。私が小学校教師の経験があるので余計にそう思うのかもしれませんが。自動車学校によっては違う場合もあるようですね。
・同じ教官、又は同じ指導方法の教官が担当する機会が多い為、指導方法の統一性が見られやすい傾向にありますね。且つ、異なる教官の目でも見てもらえますよ。
・技能教習だけでなく、学科教習や検定に向けての不安等のお悩み相談も受けられる場合がありますね。
・担任制のデメリット!
担任の意向が色濃く出ますので、担任の色に染まりやすい傾向があります。
具体的には、スパルタ的な指導か?褒めて育てる指導か?とか、画一的な指導か?柔軟に対応する指導か?という傾向が強く現れますね。
・教官(指導員)というのは、基本的にプライドが高いです。自分の指導が一番!と思っているものです。
その教官(指導員)をリスペクトできないと、教習が苦痛になる可能性がありますよねぇ。
技能担当教官(指導員)の選択方法 随時制!
・随時制のメリット!
★随時制とは、担当・教官(指導員)が固定されない制度です。その時に空きがある・教官(指導員)が担当します。
・担当制(担任制)に比べて、自由な時間に教習可能ですね。教習生が来られる時間帯に空きがあれば教習を入れてもらえます。
・お互いにフォローし合うので、様々な・教官(指導員)の指導方法で学ぶことができますね。私の経験した自動車学校では、そのようになっていました。
具体的には、多くの人が苦労する、狭路の通行(S字・クランク)について、教習した教官(指導員)が上手く指導できない事がありました。その教官(指導員)が私に、「この生徒さんは、先生の指導の方が合いそうなので、見ていただけませんか?」と言ってきたのです。
そういうことが、フランクにできることが随時制のメリットの一つだと思います。勿論、会社の風土もありますが。
ある教官(指導員)で、教習生の習熟状況が悪くても、別の教官(指導員)で改善できる可能性が高まるという事です。
・特定の教官(指導員)との相性が合わなくても、次は違う教官(指導員)に出会える可能性が高いですよね。
・随時制のデメリット!
・教習生の実態の把握ができにくいですよね。申し送りはされますが、記述には限界がありますので。
・せっかく、相性の良い教官(指導員)に出会っても、二度目、三度目に指導してもらえる保証はないですよね。
教官(指導員・先生)で選ぶポイント!技能担当教官(指導員)の割り当てシステム!
指名制の可否
・指名制度を利用できるか?
★指名制度とは、相性の良い教官(指導員)を指名して技能教習を受ける制度です。
★指名制度は、行われていない教習所も多いので、指名制度を重視する方は、指名制度があるか確かめてから申し込みましょう。
・教官(指導員)指名の方法が教習生に広く示されているか?
(パンフレット、ホームページ、掲示物等で。)
・教官(指導員)指名の方法が、いくつかあるか?
受付で言える。電話で言える。メールで伝える。ラインで伝える。教官(指導員)に言える。等々、複数の方法が用意されていると、指名しやすいと思います。
指名方法が、一つだけだと、色々な事情で指名しにくい事があるようですね。
教官NG(拒否制・忌避指名制)の可否
・教官NG(拒否制・忌避指名制)を利用できるか?
・担当制ならば、担当を変えられるか?
・随時制ならば、相性の悪い教官(指導員)を変えてもらえるか?
これが結構重要ですね。担当教官(指導員)を変えてもらうのですから、担当教官(指導員)には知れることになります。変えられると聞いていても、権利として変えてもらえると解っていても、難しいのです。
実際に、特定の教官(指導員)を拒否したいと思っていても、実際には拒否できなくてて我慢している教習生を何人も見てきましたね。
様々な例がありますが、とても親身になってくれるのですが、押しつけがましいのが嫌だとか、拒否したら復讐が怖いとか、気まずくなるとか、色々な事例を聞いていますね。
教官(指導員)を拒否できるのか?と受付に聞いてみるのも一つの方法です。そういう質問をすることで、教習生が悩んでいることを察知してくれる可能性があります。
そして親身になって、色々と対応してくれる自動車学校は、おすすめだと思いますね。
できれば、先に入校した人に聞いてもらって、親身に対応してくれるかを吟味するのも一つの方法ではないかとさえ思います。
教習生を大切にするとは、そういう事だと思うのです!
複数の教習所の対応を比較して、あなたの重要度にあわせた対応の教習所にすべきだと思います。
教官(指導員)の割り振りの決め方!
・担当制(担任制)の場合。
殆どの場合、担当教官が決めています。教官が基本担当するので教官自身の配車表に入力します。
・担当教官(指導員)が居ない時には?
教習生に予定変更を求めるか、別の教官に変更してもらう場合が多いです。
・担当教官(指導員)が別の教習に従事する時は?
教習生に予定変更を求めるか、別の教官に変更してもらう場合が多いです。
・随時制の場合
極端に偏った配車の時はどうすればよいのか?
例① その教官がNGな場合。
遠慮なく、NG(忌避指名・拒否)を伝えましょう。
例② 教官がNGというほどではないが、不安な時。
受付に相談してみましょう。教官が意図的にPCで変えている場合もあります。
「私、ずっとS先生ですよね。S先生が担任かと思ってました。」という場面はよく見ます。
実は、担任制だった自動車学校でも経験しました。配車PCを操作できる教官・他の教官に対して高圧的な教官は、自分が教習しやすい人を意図的に自分の配車枠に入れていました。
特に、カムフラージュする為か、一旦、お気に入りの教習生を、別の教官の配車枠に変えておいて、前日夜に、自分の配車枠と入れ替えるという念の入れようです。
おかしいと感じたら、話しやすいスタッフに相談してください。特に高圧的な教官は、他のスタッフも言えないことがあるので、NGを出さないと改善されないことが多いです。
そういう意味でも、NG(拒否制・忌避指名制)のある自動車学校選びは大切ですね。
更に、NG制度があるものの実質機能していない自動車学校がある事も聞いています。
入校する前に、友人や知人に聞いておくことも必要ですよね。
教官(指導員・先生)で選ぶポイント!まとめ
技能教習は、一対一の関係が多いという面で言えば、家庭教師のようなものなのです。
相性の悪い教官(指導員)が担当ですと、技能習熟の遅れどころか、免許取得も危ういのです。
例え免許が取得できたとしても、安全運転ができない可能性が高いのです。
相性の悪い教官(指導員)の指導など、検定に合格すれば、聞く耳を持てませんよね。
多くの人が、一生に一度しか行かない自動車学校ですよね。
自分に合った自動車学校選びの参考にしてくだされば幸いです。
相性が合うか否かは、入校してみないと解りません。
しかし、複数の知人が、口をそろえて良い評価を与えない教官(指導員)が居る場合、考え直した方が良いと思います。
但し、良い評判の教官(指導員)を指名出来たり、良くない評判の教官(指導員)を拒否できるならば、その自動車学校を選ぶのも有りだと私は思います。
自動車学校を選ぶには、色々な選択肢があります。
是非とも、教官(指導員)との相性も考えた方が、長い目で見ると、良い方法なのではないでしょうか?
小学校のクラス担任や中学校の教科担任は、一人対多人数なのですが、教習所の技能教習はほとんどが一対一なのです。
相性の良し悪しは、教習を受けてみなければわかりませんが、自動車学校の制度からも知るヒントがあります。
このヒントと、知人の口コミを参考にすれば、失敗しない自動車学校選びに近づけるかもしれませんよ。
もう一度、いいます。
自動車学校の技能教習は、ほとんどが一対一なのです。
教官(検定員)で選ぶポイント!
検定員が固定化されていないか?
日曜日のATの卒業検定はほぼ必ずS検定員が!という事がありました。
自ずと、S検定員が苦手であれば、卒業検定合格はは絶望的なのです。
教習生は委縮します。苦手であるので、その気持ちは以心伝心で伝わります。
悪いスパイラルが続くのです。
検定員がほぼ固定されているところは、避けた方が良いというのが私の意見です。
A検定員の対応に苦慮した教習生が、私に担任変更をしてきました。
その後終了検定の時に、A検定員に当たり、不合格の上に暴言を吐かれたそうです。
その日のATの終了検定担当は3人もいたのに、わざわざA検定員が、担任変更された教習生の検定を担当するのです。
教習生としたら、嫌がらせとしか感じられなかったそうです。
二回目の終了検定では、別の検定員で合格しましたが、教習生は、この経験を生かして、卒業検定では対策を練りました。
その教習所では、卒業検定は、水曜と日曜日に実施されています。日曜日には、そのA検定員が必ずと言っていいほどATの検定に関わります。
そこで、彼は、学校を休んで迄、水曜日に卒業検定を受けることにしたのです。
水曜日に、A検定員が休日であることを調べた上で。
そこまでしなければならないこともあるのです。
教官(検定員)が信頼できるか?
教官(検定員)は信頼されなければなりません。
検定の合格・不合格を決めるのですから。
私が見聞した、信用失墜の検定員の言動についてお話ししましょう。
例①
検定員に「あなたは、適性検査の結果が良いのだから、このくらいの事はできるはず。今まで習った教官に何も教わらなかったのだね。」と威圧的に言われたのだそうです。
教習生は「検定の先生が、あまりにも怖いので、びくびくしながら運転したので、教わったことがほとんどできませんでした。」と私に謝罪してきました。
更に、「適性検査が良ければ運転が上手にできるのであれば、検定する必要はないですね。」と不快感をあらわにしていました。
例②
検定後に「私が今まで検定した中で、一番運転が下手なのはあなたです!横に乗っていて怖かったです。でも、合格です。」と投げ捨てるように言われたそうです。
教習生は「一番下手な運転の私が合格したのだから、その教官(検定員)は、一度も不合格者をだしたことが無いのですか?」と私に聞いてきました。
返事に困りましたね。感覚的に下手でも、検定の採点基準に達していれば合格するのですが…。
教習生に誤解される発言や、リスペクトに欠ける発言をする人が居るのです。
長く、検定員を続けていると、傲慢になるものですね。
このような評判を聞いたら、その自動車学校は避けた方が良いかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事では、自動車学校の選び方! 教官 に特化した記事になっております。
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