徐行って何でしょう?教習中にうるさく言われることは有りませんか?徐行とは1m以内で停止で来る速度ですよね。「自分はそんなことを守らなくても、自動車位止められる!」と思っているあなた!
実は、徐行しなければ、適切な教習が受けられなくなる可能性が高いのです。
教官に腹を立てる前に、徐行の意義を、道路交通法以外でも理解してくださいね。
珍教官の珍教習!運転教本参考書
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい」「裏技的な事を知りたい」という方向けに、私の経験から作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
運転教本の参考書!教官経験者達の指導方法(例)!珍教官の珍教習記録!
自働車の運転の教習(勉強)には、運転教本というものがあります。これは、学校の教科書のようなものです。巷では、参考書(これを読めば一発合格!等)もたくさん販売されています。
参考書には、教科書にない情報がたくさんありますね。売るために、...
徐行の意味は?学科教本
車がすぐに停止できるような速度で進行することを言います。(一般的に、ブレーキを操作してから停止するまでの距離が概ね1m 以内の速度で、10km毎時 以下の速度であると言われています。)
徐行すべき場所!学科教本P87
①「徐行」の標識があるところ
徐行の標識はもちろん、標示がある場所も。
②左右の見通しがきかない交差点
(信号機などによる交通整理が行われている場合や、優先道路を通行してる場合を除きます。)
※ 信号機などによる交通整理が行われている場所や、通行している道路が優先道路であれば除外 されます。
③道路の曲がり角付近
道路幅が広くても、見r通しが良くても。
④上り坂の頂上付近
基本的に中央線の有無は書かれていませんね。
しかし、実際は、中央線がある場合で追い越し等が禁止されていなければ、黙認されているようです。
⑤勾配の急な下り坂
一般に傾斜の度合いが10%(100m につき10m 下がる)以上の下り坂を言います。
徐行しなければならない場合!学科教本 P88
徐行すべき場所以外であっても、次のような場合には徐行しなければなりません。
歩行者用道路を通行する時
①許可を受けて歩行者用道路を通行する時 。(P 56 参照)
歩行者などの側方を通過する時
②歩行者などの側方を通過する時で、安全な間隔が取れない時。(P 92 参照)
道路外へ、左折、又は右折する時
③道路外に出るため、左折 または右折する時。(P 70 参照)
停車中の路面電車の側方を通過する時
④安全地帯がある 停留所で安全地帯がある 停留所で、停車中の路面電車の側方を通過する時 。または、安全地帯のない停留所で、乗降客 なく 路面電車との間に 1.5m 以上の間隔が取れる場合に側方を通過するとき。(P 93 参照)
交差点で左折、右折するとき。
⑤交差点で左折、右折するとき。(P 66P 66、67 参照)
優先道路に入ろうとする時
⑥優先道路、または道幅の広い道路に入ろうとする時。(P 72 参照)
ぬかるみや、水たまりの場所を通行する時
⑦ぬかるみや、水たまりの場所を通行する時。主に歩行者の保護目的。(P 92 参照)
身体障害者などの通行を保護するとき
⑧身体障害者(つえ、車いす、盲導犬)や児童、幼児、通行に支障のある高齢者などの通行を保護するとき。(P 96 参照)
安全地帯の側方を通行する時
⑨歩行者のいる安全地帯の側方を通行する時。(P 92 参照)
停車中の通学通園バスの側方を通過するとき
⑩児童、幼児などの乗降のため、停車中の通学通園バスの側方を通過するとき。(P 96 参照)
学科教本についての詳細は、こちらからご覧くださいね。↓↓
検定 採点基準による「徐行違反」P 62~63
次の場合(場所)で、徐行せず または 徐行しようとしない時。
[電車]
① 安全地帯に 停車中の路面電車に追いついて、その左側を通過する時[電車]
[電車]
② 路面電車から1.5m 以上の間隔を保つことができる場合で路面電車から1.5m 以上の間隔を保つことができる場合で、乗降する者がいない停車中の路面電車に追いつき、その左側を通過する時。[電車]
[右左折]
③ 環状交差点を除く 交差点を右折 または 左折(道路外へ出る場合も含む。)する時。[右左折]
[環状]
④ 環状交差点へ入ろうとする時 または勘定 交差点において 右折、環状交差点へ入ろうとする時右折、左折、直進 もしくは 展開する時。[環状]
[優先路]
⑤ 交通整理の行われていない 優先道路に入ろうとする時。[優先路]
[広路]
⑥ 交通整理の行われていない 幅員が明らかに広い道路に入ろうとする時。 ただし、試験車(検定車)が優先道路を通行している時は適用しない。[広路]
[標識]
⑦ 道路標識等による徐行指定場所を通行するとき。[標識]
[見通]
⑧ 左右の見通しのきかない交差点に入ろうとし または交差点内で左右の見通しのきかない部分を通行しようとする時。 ただし、交通整理の行われている時 または 試験車(検定車)が優先道路を通行している時は適用しない。[見通]
[角]
⑨ 道路の曲がり角付近を通行する時。[角]
[頂]
⑩ 上り坂の頂上付近を通行する時。[頂]
[坂]
⑪ 勾配の急な下り坂を通行する時。[坂]
備考
ここで言う 徐行とは、その場合の状況に適した安全な速度とし、「速度 速すぎ 小」っていう安全速度と同じ。
速度 速すぎ小の安全速度とは!
① 道路及び交通の状況に適した安全速度よりおおむね5km/h 未満 速い場合[速い]
徐行しなければならない その目的は?
徐行とは、基本的にはすぐ止まれるようにということです。
徐行の目的(危険回避)
つまり 危険な状況に対処するために 徐行するのです。
いつでも止まれるようにということで10キロ以下 と定められています。
基本的には停止した方が安全ですが、一時停止 ばっかりしていると交通は流れません。
道路交通法には、基本理念に、「安全」と「円滑」がうたわれています。
だから 一時停止の場所・場合と徐行の場所・場合は分けられているんだと思います。
徐行の目的(車の動きを把握)
さらに言うと、一時停止してしまうと、ハンドルがどちらを向いているかわからない人が多いということも事実です。
そのため 徐行の意義は車を少し動かしながら、車がどのように動いているかということを見る意義 もあると思います。
徐行の目的(安全確認)
よく左折の時に言うのですが…。
左折する時に多くの人は歩行者や自転車の存在をあげます。
特に左折の時には左後方から進行してくる 歩行者・自転車 原動機付自転車 2輪車などをよく見ておかなければなりません。
徐行の目的を理解してもらう!珍教官の珍教習記録!
徐行で気を付けるべき、歩行者・自転車!
例えば、直角に左折する時であっても左折する前の直進状態の車の進行方向と同じ方から来る歩行者・自転車ばかりではありません。
左折した後に、直進状態になる方向から歩行者・自転車が、直角に曲がる形で横断歩道・自転車横断帯を渡ることもありえます。 本当によく見ておかないととんでもない動きをするわけです。
また交差点の近くに店などがある場合、そのお店から人が突然出てきて、横断歩道等を渡ろうとすることもあります。
また 右側と言いますか、横断歩道上を左折中の運転手から見たら右側から横断する歩行者・自転車などにも注意を払わなくてはいけません。
徐行で気を付けるべき、他の自動車等!
自動車に対しては、自分の自動車よりも先に右折を開始しようとして先に通行しようと突っ込んできたりする自動車もいることも忘れてはいけません 。
又、原動機付自転車や二輪車が、無理に四輪車の左側に割り込んでくることも考えられます。
徐行で気を付けるべき、後輪の位置!
更に、私が重視しているのは 左後輪の位置です。教習生の中には、左後輪が脱輪したり線から離れすぎたりしていても気づかない人が多いのです。
また、【左折大回り】と言ってかなり後輪が広いところ 通ってるのも事実です。左後輪の内輪差を気にしない人は、ほとんど無関心です。
私が、「左後輪が脱輪してるよ」と言っても、怪訝な顔をされます。しかも、徐行していないので、私が指摘した時は通り過ぎているのです。
この後輪の位置が見えておれば脱輪しそうだな とか 大回りだな という時に修正ができるのです。
徐行で気を付けるべき、車の誘導!
左折は他の交通に気をつけるだけではなく、自身の車の誘導がとても難しいのです。左折時の左後輪の内輪差、右前輪の中央線はみだし、等。
左折時の徐行で気を付けるべき事、多数!
これだけのことを左折中に指導しようとしても どれだけ喋らなくちゃいけないか、もう お分かりでしょう。
極端な話、速いスピード(3秒)で左折を完了してしまうとしましょう。注意すべきポイントが喋れないのです。
見るべきところを、言おうと思っても間に合いません。
「左後方の歩行者・自転車 来てないか?」「右からも 歩行者・自転車 来てないか?」「 お店から歩行者が出てきてないか」「左折 大回りになってないか」 「背伸びして左のサイドミラーで後ろタイヤを確認して」「脱輪 しそうでないですか」 「大回りになっていないでしょうか?」
これだけをいくら早口で話しても、6・7秒かかりますよね。
だから特に左折の時の 徐行は特にうるさく言っています。
そんなに速いスピードで進んだら、私が指導する時間がないじゃないですか!!
早口で言うようになると、君は、「私に叱られた」「怒られた」「早口で訳が分からない」とか、後でアンケートに書くでしょう。(笑)。
ゆっくり進んでれないと、私も指示ができないし、あなたも 指示が聞き取れない。指示が理解できたとしても行動に移す暇がないのです。
とよく言います。
右折の時の 徐行の重要性
右折の時は左折とよく似ていますが 特に対向車が直進状態で生きているので右折 開始時期が 特に重要になってきます。
基本的には悩んだら 待て。 いけるか行けないか迷ったら、行くのをやめてくださいと言っています。
一旦 右折を開始してしまうと 途中でやめてしまうと 対向車の進行を妨害する形で止まってしまい 余計に危ないのです。
右折した先の横断歩道に歩行者や自転車がいた場合 そこで止めようとすると対向車の妨害になる場合がほとんどです。
右折する時には特に 身長差が 要求されます。
指示がたくさん必要なのはもちろんです。
ただ 右折の場合は 内輪差が 比較的小さいので内輪差に関しては 左折程神経を尖らせなくてもいいかなと思います。
ここの記事では関係ありませんが 普通自動車なら時速10km 以下の旅行で右折しても問題にならないことがほとんどですが 大型トラック なんかですと車両が長いので10キロ以下で走ったら右折するまでに極端な話 10秒以上かかってしまうということになります。
検定でたとえ10キロ以下でなくても安全に安定した 走行ができておれば徐行違反は適用しないというような意味のことが書いてあるんだと思います。
これは実際に大型トラックの検定員に聞きました。
特に 教習中に 徐行しないということは危険です!
教習指導員が早口でまくし立てると 教習生は焦ります。
聞き取るのにも苦労します。
聞き取ったことを運転行動で示すのも苦労します。
焦ると余計に次の運転操作がおろそかになったり 雑になったりします。
焦ると余計に次の運転操作がおろそかになったり 雑になったりします。
ここまで読んだら左折中に 徐行せずに曲がるということは恐ろしすぎて できないと思いませんか?
逆に恐ろしいと思わない人は事故に遭わないとわからないとぐらいに思った方がいいかもしれません。
私も徐行しないくせにいちいち指示に反論してきたり ムッとした顔をされる人には心の中で「この人は危険な目になったり 事故を起こしたりしない限りは自分のこととして捉えられないんじゃないんかな」と半分諦めます。 これ真面目にそう思うことがよくあります。
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