車線変更は、進路変更の一種です。運転教本では「車線変更」と言う言葉はありません。
一般的には、同一車線内での進路変更を、【進路変更】と呼びます。
しかし、多車線道路で、別の通行帯に移る進路変更を、【車線変更】と呼びます。
ここでは、【車線変更(路上)】について、詳しく述べたいと思います。
車線変更を始めるタイミングが分からないという話をよく聞きます。特に左の第1車線から第2車線に移るときがあいまいです。
実は、車線変更は、タイミング(時間的な目安)だけではなく、距離的な目安もあるのです。
そこのところを整理してお伝えしますね。
珍教官の珍教習!運転教本参考書
このコンテンツでは、運転教本を参考にして書いていますが、私は運転教本の参考書的な扱いで書いています。
運転教本では「堅苦しくて分かりにくい」「受験勉強のように語呂合わせで覚えたい」「裏技的な事を知りたい」という方向けに、私の経験から作成しました。
そのことをご理解いただき、この文章を読んできた抱ければ幸いです。
私がこの記事を書くにあたってスタンスとか、思いについての詳細は、下記の記事をご覧くださいね。
進路変更(車線変更)の指導は、教官でも曖昧?
実は、以前勤務していた職場の教官から、ラインで時々相談を受けるのです。
「先生は車線変更をどのように教えていましたか?先輩の教官に聞いても、『臨機応変』とか言って、明確に教えてもらえないのです」
一応、バリバリに張り切って教えていた教えたがりの私には、願ったり叶ったりです。(笑)
私の思いが強すぎるかもしれませんが、最後までお付き合いください。
この考え方が正解かどうかは分かりませんが、きっと考えるきっかけになると思います。
進路変更(車線変更)の合図を出すタイミングは、約3秒前?
タイミングですから、端的に言えば、時間です。
概ね、ハンドル操作をする3秒前ですよね。
多くの教官が言ってる言葉を紹介します。
車線変更の合図は後続車の動きを予測して約3秒前までに!
つまり、3秒後の後続車の状況を予測しないといけないのですね。
車線変更の合図は車線変更できそうな時の約3秒前までに!
車線変更ができそうな状況をみきわめるヒントが欲しいですよね。
車線変更の合図は約3秒前までなので早すぎも遅すぎもダメ
そもそも運転中、3秒を認識するのは困難ですね。
私は、車線変更3秒前の合図を厳守しません!その方が安全だから!
勘違いしないでください(笑)。
【3秒前】車線変更の合図を厳守しないだけです。
【約3秒前】車線変更の合図をお勧めしています。
3秒前を遵守させない理由!
特に、車線変更の場合、変更先の車線の車の存在が、車線変更の可否に大きな影響があります。
車線変更ができると予測して、3秒前に合図を出しても、後続車が予想外の動きをすれば(加速・減速・等速・予想外の車線変更等)、予定が変わるるからです。
合図は、基本的に自車の今後の動きを他車に知らせるという意味があります。自車の動きの予定を他車に知らせることにより、他者が対応をするわけです。
例えば、興味のある異性の家に訪問したいと思ったとします。
「君の家に行きたい。3秒以内で返事して」なんてい言われると言われた人は困りますよね。(笑)
言う方は、前々(もしかしたら半年前)から準備していますが、言われる方は、ほとんどが初耳なのです。何となく、言われそうとわかってても、本当の気持ちはわからないのです。
だから、合図は、概ね500m以内になったら、すぐ出すように言っています。
貴方の車の車線変更の合図を見て、他車が譲ってっくれれば、車線変更開始。譲ってくれなければ、10秒間出し続けても良いと思います。
時々、後続車が続くので、合図をやめる人が居ますが、これは、相手を不安にさせると思います。
教習項目 ⑫ 通行位置の選択と進路変更 P90
進路変更をする時の合図のだしかた P93
車線変更!合図を出す目的!合図は車線変更の約3秒前までに!
車線変更する意思を他の車に知らせる!
車線変更する意思を教官や検定員に知らせる!
合図は、後続車や周りに見せることが主目的ですが、教官や検定員に見せる気持ちを持つことも大切です。
進路変更の合図を出す時のタイミング!
車線変更 という言葉は運転教本 にも 採点基準にも出ていない!
車線変更を始めるのは、概ね500m以内に達した地点!
最初、この見出しを「車線変更の合図を出すのは、概ね500m以内に達した地点」と書いてしまい、慌てて、書き直しました。(笑)
書き直したのは「車線変更を始めるのは、概ね500m以内に達した地点」
何故書き換えたかだかわかりますかね。
車線変更の始まりは500m以内!
合図は、約3秒前と決められているのです。
前項の最後にも書きましたが、同一車線内の進路変更と違い、車線変更は3秒後にできる事は稀なのです。
実は、検定員向けの検定基準には、車線変更は右折しようとする地点から、概ね500m以内に達する前に車線変更した場合、減点すると記載されています。
・おおむね500m以内に駐車障害物又は障害物等がある場合は適用しない。(抜粋)
・右折しようとする交差点までの距離がおおむね500m以内で連続で右折する場合は、最も右側の車両通行帯を通行しても適用しない。(抜粋)
という事は、上記の理由がない限り、右折する地点からおおむね500m以内に最も右側の車両通行帯を通行してはいけないのです。
このことを、よく知らないと思われる検定員の言動を聞いた事が何度も有ります。
車線変更の始まりは「できる時に!」と言う教官!
「概ね500m以内で車線変更可能」をそもそも知らない教官!
「概ね500m以内で車線変更可能」を知らない教官には何を言っても無駄!
あなたが、このブログを読んで、教官に「概ね500m以内で車線変更可能ですよね?」と言ったとします。その時「はぁ?」「何を言ってるの?」とか、そんな反応をする教官には、それ以上突っ込まないでくださいね。
そんな教官に聞いても、答えてくれません。知らないのですから。(笑)
「概ね500m以内で車線変更可能」を知ってる教官には、新たな知識を求めよう!
あなたが、教官に「概ね500m以内で車線変更可能ですよね?」と言った時、「よく勉強してるね」と言った教官だけ相手にしてください。(笑)
「早く車線変更して!」という教官には「500mルール」を教えてあげよう!
もし、教官から、まだ明らかに500m以上離れているのに、「早く車線変更して!」という教官が居たら、「概ね500m以内で車線変更可能ですよね?」と言い返してください。
それでも、言い返して来たら、【検定基準】の車線変更の所の、備考欄を読んでみてください。と言っておきましょう。おおむね、以下のような内容の記載があるのですから。
・おおむね500m以内に駐車障害物又は障害物等がある場合は適用しない。(抜粋)
・右折しようとする交差点までの距離がおおむね500m以内で連続で右折する場合は、最も右側の車両通行帯を通行しても適用しない。(抜粋)
詳細は、下記でご覧ください。
運転免許技能試験の実務必携から[通行帯違反]
減点細目
減点数
適用事項
備考
【進路変更(車線変更)】珍教官の簡単なまとめ!
「概ね500m以内で車線変更可能」を知っていても教えない教官!
居るんです!知っていても教えない教官!
実は、私自身も教えない教官になることがあります。その理由を書きます。
教える暇がない?
あまりにも注意することが多すぎて、「車線変更概ね500m以内で可」 を教える時間がない!
もっと言えば、
・-10点の違反よりも、-20点の違反を指摘しなければならない。
・一度の検定で、基本的に一度しかない違反よりも、点数は少なくても何回も起こりうる違反をしてあげなければならない。
等です。
説明が面倒?
こうやって文章に書くと意地悪教官に聞こえますが、教官が説明している間に、最後まで聞かずに質問をかぶせてくる教習生がいるのも事実です。熱心さは認めますが、こちらにも説明の流れというのがあります。
又、ある程度「聞くゆとり」を持った教習生に伝えないと、運転に集中していて、困惑する場合も有ります。
上の赤字の部分の説明を伝え、それを理解する能力がある教習生にしか伝えない事も多いのです。
説明したくない教習生!
本来は、いけない事ですが、単純に、この教習生には説明したくない!と思うことも有ります。
反抗的態度、指示を聞かない、返事をしない等で、「こんな人のためにわざわざ労力を使って教える必要はない」と思ってしまう事はよくあります。
そういう人には、多くの人が説明しない内容をわざわざ教える必要が無いと感じます。
又、教官の言葉の あげ足を取る 傾向の強い教習生には、あらぬ誤解をされる可能性があるので、基本的には教えません。
だって、教官といえども、人間だもの ですから。
他の教官も教えてないから!
だって、せっかく力を入れて指導しても、知らない教官や、それほど重視してない教官に、このことを否定されたら、教習生がかわいそうじゃないですか?
実際、「以前の先生に、習いました」と言った女(Aさん)が、教官に「そんなことは気にしなくていいから、早めに車線変更をしなさい」と言われた人が居ます。
しかも、その後、本人(Aさん)は、その後、私が教習する機会があったにもかかわらず、笑顔で教習を受けてくれました。きっと、私の主張が正しいと判断してくれたのでしょうね。私は、キチンと理由を述べて話しましたから。(笑)。Aさんは賢いお嬢さんだったので、理路整然と話したことが功を奏したようです。(笑)
なぜ、分かったのかというと、(Aさん)が複数教習の時に別の教官に指摘されてて、泣きそうな顔で運転してたのでかわいそうだったと言って、後部座席に居た、別の教習生(Bさん)が教えてくれたのです。名前もきちんと憶えていて、「先生、(Aさん)を路上で教習したことがあるでしょう?」と教えてくれたのです。
その後、「概ね500m以内で車線変更可能」を教える時は、教習生に辛い思いをさせないように、きちんと理解できる人にしか教えないようにしていました。
他の教官が、そこまで教える必要がない!というから!
上記の体験談の通りです。一生懸命教えて、否定されるなんてむなしいですからね。
車線変更は概ね500m以内!を知ってる教官は目安を持っている!
車線変更は、500m以内の目安!
車線変更は、500m以内は、カーナビで把握できます。また、「適度に離れた信号2つ手前から可能です」と言う教官も居ます。
しかし、この「適度に」という曖昧な指導は私はしたくないので、検定に向けては、カーナビで調べた通り、ここでは「この看板の所で概ね500m以内だよ」とか、「一つ目の信号と二つ目の信号の間の中間地点が概ね500m以内だよ」等と言っています。
車線変更は、おおむね500m以内!
では、おおむね500m以内を教えてくれない教官にしか当たらない時はどうしたらよいのでしょうか?
私は、【おおむね】と言う言葉を上手く使うように指導しています。
進路変更を始める時は、約3秒前ですよね。でもこの3秒が結構難しいのです。特に仮免許練習中の時に3秒間って理解しにくいようです。
車線変更の目安も道路交通法に規定されています。しかし、実は、タイミングではなくて、距離で大まかに決められています。その距離は、500m!
右左折の為の進路変更の合図を出し始めるのは3秒前です。従って、時速40km/hで走行してたら、m約33m進みますので、車線変更可能の距離は33mの10倍以上もあるのです。
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